米国防総省の運用試験評価局は1月30日に米議会に提出した2019年度の年次報告書で、航空自衛隊も導入を進めているF35ステルス戦闘機について、昨年11月4日現在で873件の「未解決の欠陥」が残されており、うち13件は作戦の有効性や安全性に影響を与える「カテゴリー1」に分類されていることを明らかにしました。 同報告書は、「欠陥を修正しても、新たな欠陥が発見され続け、結果としてわずかな減少にとどまっている」と指摘しています。こうした欠陥が重大事故の危険をもたらすとともに、開発コストの高騰につながります。 F35について米国防総省は現在、最新鋭の核爆弾「B61―12」を搭載可能なシステム「ブロック4」への移行を進めており、2020年代半ばまでに核搭載を可能にすることを狙っています。これに関して、報告書は「ブロック4」の機能を導入する前に「解決すべき欠陥が多数ある」としており、計画が遅れる可能性も