深津貴之(fladdict)さんから突然渡された #読書バトン 。僕も書きます。Takramという会社で仕事をしていることもあり、本能的に「分類できないもの」に惹きつけられます。 Takramはもともとデザインとエンジニアリングのあいだで揺れる振り子のような存在として始まりました。創業期に参加した当時の僕は、デザインとエンジニアリングそのものに強い関心があったというよりも「二つの価値観のあいだを揺れる」ことに広く関心がありました。 だから乾燥と湿潤が寄せては返す波打ち際のように、二つの概念のあいだを行き来する本のリストを。 アラン・ライトマン 『宇宙と踊る』 物理学と文学の波打ち際。アラン・ライトマンは物理学と文学を両方教える。高校生の頃、文学者になるか科学者になるか本気で迷ったという。文学者から科学者になった人物はいないが、その逆はいないことに気づき、まず科学の道へ。『宇宙と踊る』はそん