ふわふわの羽にうもれるようにして。 わたし( いりす )は、伝説の大きな大きな鳥の背に乗って、風をくぐりぬけて、飛んでいきます。 この伝説の大きな大きな鳥は、地上では、もう見かけない生き物なんだそうです。 地上では、‘ きょうりゅう ’ って呼ばれているみたいです。 冬だった ある日、はにー が いくつかの巻き物を広げながら、教えてくれました。 。 。 。 どうしてだか、この伝説の大きな大きな鳥には、わたしは すんなり乗って、飛ぶことができます。 あたたかいし、なにも、こわくありません。 なにも こわくありませんが、なぜか。 カラス 「もうすぐ畑、見えるで 」 すぐ近くの上のほうを。 あの色変わりする羽のトリさん、つまりカラスが、飛んで ついてきてくれています。 それに。 なぜか、りす の ぬいぐるみも一緒に乗っています。 「空。気持ちいいね-」 わたしは大きな伝説の鳥の背の上で、かるく