Oracleの開発者として西海岸で活躍していた2人のフランス人が、“データクラウド(Data Cloud)”を標榜するSnowflakeを創業してから13年。2025年3月、その2人が初めて日本の地を踏んだ。両氏は記者向けのラウンドテーブルで、創業時の想いから、現在進めている“AIデータクラウド”の戦略までを語った。 Snowflakeの創業は「あらゆる企業を“データのGoogle”にしたい」から 2012年にSnowflakeを共同創業したフランス人とは、ブノワ・デイジビル氏とティエリー・クルアネス氏だ。2人が在籍していた当時のOracleは、まだクラウド戦略を(表向きには)持っておらず、むしろ批判的な立場だった。デイジビル氏は、当時OracleのCEOだったラリー・エリソン氏について、「ラリーはほとんどのことについて正しいビジョンを持っているが、クラウドに対する見解だけは間違っていると