米国のジャーナリズムを支えるのは地方紙だと言われます。日本では地方紙(ブロック紙含む)は130弱しかないですが、米国には、かつて1万以上の地方紙が存在し、それぞれがコミュニティを支えてきました。ところが、ネット時代のビジネスモデルの変化や、さらに新型コロナ危機も追い打ちとなり、地方紙が危機に瀕しています。地方紙の現状について包括的にまとめる形で、2020年6月に発表された「ニュース砂漠と幽霊新聞 ローカルニュースは生き残るか?」は、大きな反響を呼びました。同リポートを執筆したペニー・アバナシー教授に、オンラインでインタビューしました。(インタビュー日時は2020年9月2日) (インタビュー・構成:津山恵子、翻訳校正:マリー・コクラン) ペニー・アバナシー(Penny Abernathy) ノースカロライナ州立大学チャペルヒル校教授。ジャーナリスト歴15年を経て、ニューヨーク・タイムズやウォ