新型コロナウイルスの感染拡大を受け、東京都は15日、総額8千億円規模の緊急対策を発表した。都の休業要請に応じた中小・個人事業者に支給する「感染拡大防止協力金」に960億円、中小企業制度融資に2千億円を盛り込んだ。緊急対策は過去最多だったリーマン・ショック時の1860億円を大幅に上回る。 感染者、国内で8000人超える(14日) 新型コロナウイルスの感染者が14日午後10時時点で新たに482人確認された。クルーズ船の乗客や空港の検疫で判明した人などを除いた国内の感染者は、46都道府県で8千人を超えた。東京の161人が最多で、大阪の59人が続いた。死者は1日当たり最多となる19人で、東京5人、石川3人、北海道、群馬、埼玉、福岡が各2人、千葉、福井、大阪が各1人。石川で死者が出たのは初めて。 東京では、感染症指定医療機関でもある都立墨東病院(墨田区)の入院患者や委託職員計4人の感染が確認された。