少年が来る (新しい韓国の文学) 作者: ハンガン,井手俊作 出版社/メーカー: クオン 発売日: 2016/10/27 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 「菜食主義者」で韓国人初の「マン・ブッカー賞」を受賞したハン・ガンが、自らの故郷でもある光州で起きた『光州事件』を題材に書き上げたのが、本書「少年が来る」である。「菜食主義者」は、読んで衝撃を受けた作品であったが、本書はそれ以上の衝撃を受ける作品である。 s-taka130922.hatenablog.com 本書を語るには、まず『光州事件』を知る必要がある。1979年に朴正煕(パク・チョンヒ)大統領(朴槿恵(パク・クネ)現大統領の父)が暗殺されたことで、それまで続いていた軍事独裁政権が終了した韓国だが、当時陸軍少将であった全斗煥(チョン・ドファン)が軍の実権を握ったことで市民の危機感は増していく。1980年には戒厳令が布
![【書評】ハン・ガン/井出俊作訳「少年が来る」(クオン)-韓国民主化のきっかけとなった光州事件を題材とした一冊。この作品を読むには強い覚悟が必要だ。 - タカラ~ムの本棚](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/61a016b87791d3cbee64a74947a80b8a46ddb1bf/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimages-fe.ssl-images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F31JfAxva5eL._SL160_.jpg)