前回のエントリーで小林秀雄の文庫本を半ば義務的に読んでいたことを書きながら思いだしたのは、亀井勝一郎です。この文人も「試験に出る評論家」として、昭和時代の高校生に推奨されていたのですが、いま私が読んでいる『日本の古代を読む』というアンソロジーに収録されており、それが抜群に面白い古事記論なのです。 日本の古代を読む (文春学藝ライブラリー) 作者: 本居宣長,津田左右吉,上野誠 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2016/06/20 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 『日本の古代を読む』は、最近、近所の本屋さんの棚に入っているのを見て購入し、寝る前にすこしずつ読んでいます。 万葉集研究で著名な奈良大学の上野誠教授が編者・解説者をつとめています。 収録作品の筆者は以下の通り。 本居宣長 坂本太郎 津田左右吉 井上光貞 瀧川誠次郎 青木和夫 石母田正 三浦周行 内藤湖南 和辻哲