私が一番好きな作家は安部公房なのですが、帰国を機に、その作品を読み返しております。 せっかくなので、私が大好きな作家・安部公房の世界を一人でも多くの方に伝えるべく、それぞれの作品の私なりの解釈と、魅力をお伝えしていこうと思います。 というわけで、1作品目に選ばれたのは、芥川賞受賞作の「壁 S・カルマ氏の犯罪」を含む3部作「壁」です。「壁」は、「S・カルマ氏の犯罪」「バベルの塔の狸」「赤い繭」の三つから構成されており、新潮文庫の「壁」という文庫本の中に3つとも収録されています。 壁 (新潮文庫) 作者: 安部公房 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1969/05/20 メディア: 文庫 購入: 9人 クリック: 136回 この商品を含むブログ (164件) を見る 「壁」という作品を一言で評するのは非常に難しいのですが、私が解釈する限り、これは次のような小説であると考えています。 人間と
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