たまたま書店でもらった、岩波書店のPR誌『図書』の臨時増刊「岩波文庫創刊90年記念 私の三冊」が結構おもしろかった。 タイトル通り、さまざまな人が岩波文庫から三冊取りあげ、その理由や簡単な紹介を書いているだけなのだけど、なんといっても岩波文庫のラインナップの幅広さゆえに、えっ、こんな本が文庫であったの!の連続で、読んでいて飽きない。 いくつか挙げてみると、上野千鶴子は『コリャード 懺悔録』を紹介している。 コリャード 懺悔録 (岩波文庫) 作者: コリャード,大塚光信 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 1986/07/16 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 4回 この商品を含むブログ (5件) を見る 「日本を訪れたイエズス会宣教師たちが祖国に書く送った日葡対訳の報告書が、数奇な運命をたどって翻訳された。こんひさん(confession)のなかの『姦淫』の項が、近代以前のセ