第1回関西広域連合委員会を終え、記者会見する橋下徹・大阪府知事=大阪市北区で2010年12月4日午後6時34分、馬場理沙撮影 大阪市内で4日開かれた「関西広域連合」の初会合には、約100人の報道陣が集まり、注目の高さをうかがわせた。初代連合長に選出された井戸敏三・兵庫県知事の下、和やかに進められた。その背景には、国に権限移譲を迫るため「一致団結」を印象づけたい思惑がのぞく。しかし利害が対立する場合の調整機能がどの程度発揮されるかは未知数のままだ。全国初の府県をまたいだ広域行政組織は慎重な船出となった。【佐藤慶、石川貴教、安部拓輝】 初会合終了後の記者会見は、円満ムードを象徴するように金びょうぶの前で行われた。井戸連合長は「地方分権の促進を主体的に進めていく」と宣言し、副連合長に任命された仁坂吉伸・和歌山県知事は「人口の多いところだけではない(県の)主張を、(広域連合)全体の運営に生かしたい