メイド・イン・チャイナの秘密――オリンパス中国工場リポート・前編 中国広東省の深センと番禺にあるオリンパスの工場を訪れた。これらの工場では「E-500」や「E-330」などのデジタル一眼レフ機、「μ」シリーズなどのコンパクトデジカメを製造し、全世界に向けて出荷している。 オリンパスのデジタル一眼レフ機Eシリーズといえば、ボディ内に侵入したゴミやホコリを自動除去するダストリダクション機能がウリのひとつである。そのEシリーズの製造工場そのものも徹底したホコリ対策が図られている。 中国の深センと番禺にあるオリンパスの工場では、デジカメ製造のほとんどの工程をクリーンルーム内で行っている。クリーンルームとは空気中の浮遊微粒子を制限し、温度や湿度を一定に保った設備のこと。電子機器や精密機器の生産工場では一般的に使われているが、カメラの場合、銀塩からデジタルに移行したことで従来以上の厳密なホコリ対策が必