いやもう笑っちゃうんですよ、危機的な状況の中でも。たとえばアラスカのユーコン川をカヌーで下ったとき。大泉さんの乗ったカヌーが流木に激突しそうになって。水温が低くて落ちたら10秒で死ぬみたいなことをガイドに言われてたもんですから、そりゃもう「危ない危ない!漕いで漕いで!」って、必死に声をかけてたんですけど、あっけなく激突しちゃって。でも僕から見たら転覆しそうなほど危険じゃなかったんですよね。よかったよかったと思って大泉さんを見たら、もう必死の形相でこっちを見てて。その顔見たら「ぶははははは!」って笑っちゃって。 原付きバイクで旅をしてたときは、大泉さんがスロットル全開で急発進しちゃって。前輪が浮いたウィリー状態で目の前にあった『安全第一』って書いてある工事用の柵に突っ込んでいったんですよ。そのときも「うはははは!どうしました? 大泉さん」って、まず爆笑しちゃって。そりゃ当事者の大泉さんからし