乳がん手術で切除した乳房を、特殊な装置で吸引して皮膚を伸ばし、おなかの脂肪を注入して再建する臨床研究が進められている。再建では体に傷痕が残らず、自然な形の乳房になるという。 装置はプラスチック製でブラジャーのような形。カップを胸に装着し、モーターでカップ内の気圧を下げ、皮膚を引っ張って伸ばす。もともと美容医療の豊胸で用いられている方法だ。 横浜市立大市民総合医療センターは、新しい乳房再建の臨床研究として、この2年間で約80人に実施した。脂肪注入の前後に4週間ずつ、胸に装置を1日10時間つける。皮膚を伸ばした後、おなかや太ももから吸引した脂肪を針で胸に注入する。数時間で終わり、入院の必要はない。 佐武利彦准教授(形成外科)に… こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 こちらは有料会員限