東海地方の都市近郊で、大型量販店の進出が相次ぎ、パート主婦の人手不足感が強まっている。中小の製造業者は求人に応募がなかったり、ベテランの技能者が離職したりするケースが続出。量販店が示す高い賃金に対抗して地場の業者も賃上げをするなど、人材確保に向けた消耗戦が続く。 「主婦はどこに消えたのだろう」。三重県北部の自動車部品製造会社社長(39)は首をかしげる。完成品を検査する三十~五十代のパート女性を昨年から急に採用できなくなったためだ。 採用難の大きな原因と考えられるのが、昨年十一月に開業した近くの大型ショッピングセンター。八万四千平方メートルの総合スーパーに加え、映画館や百五十の専門店がある。時給千円を出す店もあったため、この会社は対抗して従業員の時給を八百八十円から九百六十円に引き上げた。
ポスターは2種類あり、駅の通路の両側に貼られている。1種類には888円という金額が大書きされており、その下に適用は今年10月1日からであることや、「年齢に関係なく、パートや学生アルバイトなどを含め、すべての労働者に適用されます。賃金が最低賃金以上になっているか、確認してみましょう」「最低賃金未満の労働契約は、無効です」といった説明がある。もう1種類には最低賃金の簡単な説明と、日給や月給の場合に最低賃金以上かどうかを確認するための計算方法などが書かれている。 今の若者は恵まれているのだろうか こうした政府広報が東京でも積極的に張り出されているということは、地方に比べて景気が相対的に良い都内でさえも、最低賃金の違反事例が少なからずあるからだろう。職種によっては人手が不足しているが、規模の小さい企業では経営状態の厳しさゆえに高い賃金を払うのが難しいので、違反が生じやすいと考えられる。 888円と
アルバイト、パートの平均時給が上昇を続けている。株式会社リクルートジョブズが実施した、2014年8月度の「アルバイト・パート募集時平均時給調査」によると、三大都市圏(首都圏・東海・関西)の平均時給は957円で、前年同月から6円増加した(増減率+0.6%)。外食産業などでは人手不足が深刻化しており、人材の奪い合いが続く。 調査は、リクルートジョブズの求人情報メディア 『TOWNWORK』、 『TOWNWORK社員』、『fromA navi』に掲載された求人情報より、アルバイト・パートの求人情報を抽出し、募集時平均時給を集計した。前月(7月)との比較では、ファストフード店やホールスタッフなどの「フード系」が2円のプラスとなった。昨年8月との比較では、「事務系」が+13円と大幅に増加するなど、すべての職種で前年同月比プラスとなっている。 アルバイト・パートの平均時給は首都圏の996円が最も高く、
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く