昨今の外食業界において、雇用に深刻な悩みを抱える店長や人事担当者は多い。正社員のみならず、アルバイト・パートの人材不足も深刻だ。今回は、(株)ツナグ・ソリューションズの取締役である平賀充記氏に、雇用の現状と問題点、採用を成功させるポイントなどについて話を伺った。 厚生労働省の資料によると2008年のリーマンショック後、有効求人倍率は急激に低下した。しかしその後は、なだらかに上昇し、2011年の東日本大震災直後の3月から5月までは若干減少したものの、以降は徐々に回復基調に転じている。2015年2月時点の「パートタイムのみの有効求人倍率」は1.46倍。これは、1990年代のバブル期と同等の数値を示している。 人材を募集する企業が増加する一方で、近年、外食業界で働きたいと思う人材が減ってきているという。それには、以下のような背景があると平賀氏は語る。「今の若者の多くは、人とコミュニケーションが上