［ワシントン／ニューヨーク　１日　ロイター］　米供給管理協会（ＩＳＭ）が１日発表した６月の製造業景気指数は５６．２となり、前月の５９．７から低下した。低下は２カ月連続で、６月の指数は６カ月ぶりの低水準となった。 ただ、景気を見極めるうえでの分岐点となる５０は、１１カ月連続で上回っている。 価格指数が急低下したことで、米連邦準備理事会（ＦＲＢ）が超低金利政策の解除を急がないとの見方が裏付けられた。 ＩＨＳグローバル・インサイトの米国主任エコノミスト、ブライアン・ベスーン氏は「製造業部門におけるモメンタムは減速しつつある。しかし、今回の統計では、近い将来に突然、伸びが減速するとの兆候は示されていない」と述べた。 ただ「物価（上昇）圧力は消滅したも同然だ。こうした環境下では、ＦＲＢは長期間にわたり金利を据え置くと予想される」と述べた。

６月１日、米供給管理協会が発表した５月の製造業景気指数は５９．７に鈍化。写真はフロリダ・キーズのセブン・マイル・ブリッジ。４月撮影（２０１０年 ロイター/Andy Newman) ［ワシントン／ニューヨーク　１日　ロイター］　米供給管理協会（ＩＳＭ）が発表した５月の製造業景気指数は５９．７と前月の６０．４から鈍化したが、景気を見極めるうえでの分岐点となる５０は１０カ月連続で超えた。 ロイターがまとめたエコノミスト７３人の予想中央値は５９．０だった。 雇用指数は前月の５８．５から５９．８に改善し、２００４年５月以来６年ぶりの高水準となった。 新規受注指数は６５．７で前月から変わらずとなり、ユーロ圏の成長鈍化の米製造業への影響がまだ大きくないことを示唆した。 マニュファクチャラーズ・アライアンス／ＭＡＰＩのチーフエコノミスト、ダニエル・メクストロス氏は「製造業の回復の強さを裏付けるのは、回答者

５月３日、米供給管理協会（ＩＳＭ）は４月の製造業景気指数が６０．４に上昇したと発表。２００４年６月以来の高水準となった。写真は２００３年４月、ワシントンＤＣの桜並木（２０１０年　ロイター/Kevin Lamarque） ［ニューヨーク　３日　ロイター］　米供給管理協会（ＩＳＭ）が発表した４月の製造業景気指数は６０．４となった。前月の５９．６から上昇し、２００４年６月以来の高水準を付けた。ロイターがまとめた予想の中央値の６０．０も上回った。 雇用指数は５８．５と前月の５５．１から上昇。０５年１月以来の高さとなり、雇用主が雇用拡大に自信を深めていることが示された。 ＩＨＳグローバル・インサイトの主任米国フィナンシャル・エコノミストのブライアン・ベスーン氏は「生産の回復が良好なぺースで継続していることを示しており、経済の力強さを表している」と述べた。 ＩＳＭの製造業部門調査委員会のノーバート・オ

３月１５日、米ＦＲＢが発表した２月の鉱工業生産は大雪の影響で前月比０．１％増と、１月から伸びが大きく鈍化。写真はニューヨークのセントラルパーク。２月撮影（２０１０年 ロイター/Lucas Jackson) ［ワシントン　１５日　ロイター］　米連邦準備理事会（ＦＲＢ）が１５日発表した２月の鉱工業生産は一部を襲った大雪の影響で前月比０．１％増と、１月の０．９％増から伸びが大きく鈍化した。 鉱工業生産のアナリスト予想は前月比変わらずだった。 今回の内容については、基調的な強さが示唆されていることや天候の影響を踏まえ、景気回復への懸念が強まる公算は小さいもよう。 ４キャスト（ニューヨーク）のエコノミスト、デービット・スローン氏は、特に興味深いところはないとしたうえで「基調トレンドは依然としてポジティブだと思う」と話した。

２月１７日、米ＦＲＢが発表した１月の鉱工業生産は０．９％増加し、市場予想を上回った。写真はシカゴで８日撮影（２０１０年 ロイター/John Gress) ［ワシントン　１７日　ロイター］　米連邦準備理事会（ＦＲＢ）が発表した１月の鉱工業生産は０．９％増加し、市場予想の０．７％増を上回った。内訳では主要項目が軒並み増加した。 製造業は１．０％増、公益事業は０．７％増。消費財や事務機器、資材関連も増加した。 全体の設備稼働率は７２．６％で前月の７１．９％から上昇、２００８年１２月以来の水準を回復した。 ただ１９７２─２００９年平均と比較した場合、依然８％ポイント下回っている。製造業の設備稼働率は６９．２％で、０８年１１月以来の高水準。 ビアンコ・リサーチのストラテジスト、ハワード・シモンズ氏は、製造業の底堅さがうかがえると指摘。「上向きの回復途上にあることは確かに示している。しかし、景気対策の

［ニューヨーク　１日　ロイター］　米供給管理協会（ＩＳＭ）が発表した１月の製造業景気指数は５８．４と前月の５４．９から上昇し、２００４年８月以来の高水準となった。６カ月連続で景気判断の分かれ目となる５０を上回った。 市場予想は５５．５だった。 同指数を構成する価格指数は７０．０と前月の６１．５から上昇。２００８年８月以来の高水準となった。 ウェルズ・キャピタル・マネジメントのシニアポートフォリオ・マネジャー、ジェイ・ミュラー氏は「製造業景気指数が予想を上回ったことは良いニュースだ」と述べた。 新規受注は６５．９と０４年１２月以来の高水準。雇用は５３．３で０６年４月以来の水準に回復した。 雇用指数の改善について、前出のミュラー氏は「雇用に関するすべての統計は、大規模な雇用喪失は過去のものになったことを示している。ただ雇用創出はまだ始まっておらず、今はちょうど暗礁に乗り上げている状態だ」との見

［ワシントン　１５日　ロイター］　米連邦準備理事会（ＦＲＢ）が１５日発表した１２月の鉱工業生産は前月比０．６％増となりエコノミスト予想と一致した。厳しい寒波に見舞われた影響で電気・ガス事業部門が生産を拡大した。 １１月分は前回の０．８％増から０．６％増に下方修正された。 １２月は製造業部門が増加予想に反して０．１％減少した。 設備稼働率は７２．０％で前月の７１．５％（修正値）から小幅上昇し、予想の７１．８％を上回った。 ＢＮＰパリバのエコノミスト、ジュリア・コロナド氏は「在庫循環がプラスに作用する時期にあり、今後の製造部門の活動は底堅いとみられる。ただやはり最終需要の伸びによる押し上げが必要だ」と語った。

１月４日、米供給管理協会が発表した１２月の米ＩＳＭ製造業景気指数は５カ月連続で５０を超えた。写真はニューヨーク・ブルックリンで昨年１２月に撮影（２０１０年 ロイター/Lucas Jackson) ［ニューヨーク　４日　ロイター］　米供給管理協会（ＩＳＭ）が発表した１２月の製造業景気指数は５５．９と前月から上昇し、２００６年４月（５６．０）以来の高水準となった。５カ月連続で景気判断の分かれ目となる５０を上回った。 前月は５３．６。ロイターがまとめたエコノミスト６０人の予想中間値は５４．３だった。 アラン・Ｂ・ランツ・アンド・アソシエーツ（オハイオ州トレド）のプレジデント、アラン・ランツ氏は「これは２０１０年のＶ字型回復達成に必要なものだ。われわれは新たなスタートを切り、経済も引き続き前進するように思える」と述べた。 内訳では価格が６１．５と前月の５５．０から上昇。雇用も前月の５０．８から５２

東京地検特捜部は21日、日産自動車元会長のカルロス・ゴーン容疑者（64）が自身の資産管理会社の損失を付け替えるなどして日産に損害を負わせた疑いが強まったとして、ゴーン元会長を会社法違反（特別背任）…続き[NEW] 寝耳に水の再逮捕劇　ゴーン元会長、取り調べに強気 [NEW] ゴーン元会長勾留認めず　異例の判断、海外意識か ［有料会員限定］

［ニューヨーク　１日　ロイター］　米供給管理協会（ＩＳＭ）が発表した１１月の製造業景気指数は５３．６と、４カ月連続で景気判断の分かれ目となる５０を上回った。ただ前月の５５．７からは低下、市場予想の５５．０にも届かなかった。 オムニベスト・グループのトム・ソワニック最高投資責任者（ＣＩＯ）はＩＳＭ統計について「予想を若干下回ったものの、引き続き５０を上回る水準で推移しており、全体としては依然強い数字とみられる。昨夜発表された中国（製造業）の景気指数も上昇しており、世界的な景気回復の流れが確認された」と述べた。 内訳では雇用が５０．８に低下。前月は５３．１と２００６年４月以来の高水準をつけていた。価格は５５．０に低下、新規受注は６０．３に上昇した。 新規受注の持ち直しについて、エコノミストの間では、企業の設備投資の回復を示唆しているとみられるものの、鉱工業生産がかなり落ち込んだ状態にあるため、

［ニューヨーク　１７日　ロイター］　米連邦準備理事会（ＦＲＢ）が発表した１０月の鉱工業生産は前月比０．１％増と、ロイターが集計したエコノミスト予想の０．４％増を下回った。自動車買い替え支援策の終了を受けて自動車メーカーが生産規模を縮小した。 ９月の指数は０．７％増から０．６％増に下方修正された。 景気が徐々に回復するなか４カ月連続で前月比プラスとなった。前年１０月比ではマイナス７．１％。 経済の緩みの目安となる設備稼働率は０．２％ポイント上昇し７０．７％となり、１９７２─２００８年の平均を１０．２ポイント下回った。エコノミスト予想は７０．８％だった。 耐久財は前月比０．４％減。うち自動車・部品は１．７％減だった。小型車の組み立ては年率換算で６８０万台に減少。前月は７１０万台だった。

［ニューヨーク　１６日　ロイター］　米連邦準備理事会（ＦＲＢ）が発表した９月の鉱工業生産は前月比プラス０．７％と、ロイターが集計したエコノミスト予想のプラス０．２％を大きく上回った。 ８月の指数はプラス０．８％からプラス１．２％に上方修正された。 第３・四半期としては年率でプラス５．２％。四半期ベースでは２００８第１・四半期以来初めてプラスとなったほか、０５年第１・四半期以来の大幅な伸びとなった。 この結果は、１９３０年代の大恐慌以来最悪とされる今回の景気後退は、第３・四半期に終息したとの見方を裏付ける可能性が高いとみられる。 キャピタル・エコノミクスのエコノミスト、ポール・アシュウォース氏は鉱工業生産指数は「心強い内容」とした上で、「ただ、成長が持続可能かどうかが懸念材料だ。消費支出は引き続き軟調となる公算が大きい。消費活動が再開しなければ、成長も腰折れする可能性がある」と述べた。 ９月

１０月１日、米供給管理協会（ＩＳＭ）が発表した９月の製造業部門指数は前月の５２．９から５２．６に低下した（２００９年　ロイター/Shannon Stapleton） ［ニューヨーク　１日　ロイター］　米供給管理協会（ＩＳＭ）が発表した９月の製造業部門指数は前月の５２．９から５２．６に低下した。 ロイターが集計したエコノミスト７５人の予想中間値５４．０を下回った。 ５０が景気を見極めるうえでの分岐点となる。 リッジワース・インベストメンツ（バージニア州リッチモンド）のシニア投資ストラテジスト、アラン・ゲイル氏は「５０を超えていることは心強いが、製造業の勢いについて懸念が残る。データを見ると、製造業は過去１年―１年半にわたる積極的な生産縮小を経て、新たな通常水準を確立しようとしているようだ」と述べた。

台湾・鴻海精密工業と子会社のシャープは、中国に最新鋭の半導体工場を新設する方向で地元政府と最終調整に入った。広東省の珠海市政府との共同事業で、総事業費は1兆円規模になる可能性がある。米国との貿易戦…続き アジア有力企業、時価総額140兆円減　貿易摩擦で逆風 ［有料会員限定］ 台湾IT企業、19年に暗雲　iPhone効果薄く ［有料会員限定］