平均寿命(ゼロ歳時点の平均余命)は年齢別死亡データから作成される値であり、各地域の健康福祉水準を総合的にあらわす指標として重要である。 ここでは、都道府県の全国ランキングの戦前からの変遷について、特徴的な5県の推移の図録を作成した。原データは厚生労働省の都道府県別生命表である。 2015年の更新から男性で1位となった滋賀を新たに加えている。また2020年の更新から女性で1位となった岡山を加えている。 各地域の推移を以下の4つのグループに分けた。 (1)戦前から一貫して平均寿命の長い地域 (2)戦前は平均寿命ランキングが最上位グループであったのに、戦後はランキングが最下位水準にまで低落した地域 (3)逆に、戦前は最下位グループであったのが、近年はトップグループに上がった地域 (4)戦前から一貫して平均寿命ランキングが低い地域 ここで、長野は(1)の代表として取り上げた。長野は疾病予防を含めた