日曜の夜、テレビで、開成とか灘など難関中学への進学率が非常に高い塾を紹介していた。その学長が、スポーツなどと等しく勉強でも英才教育を行い、将来の日本をしょって立つ「真のエリート」を育てるのだと息巻いていた。 しかし現代社会のなかで、「真のエリート」というのがどういう人たちなのか、私にはピンとこない。あの学長や、こうした塾に子供を通わせる両親に、その具体的なイメージがあるのだろうか。 有名中学に入って東大とか京大を目指す、というあたりは、それがいいかどうかは別にして、具体的な目標があることはわかる。でも、その後はどうなのだろう。 官僚や政治家になることが真のエリートなのか、お医者さんや弁護士か、経営者か一流企業のビジネスマンか、それとも学者や芸術家なのか? MBAなどを取得して運良く雇われ経営者になる人は別として、自分で新しく会社を興す人は、私が知る限り、子供の頃、英才教育を受けていたという