社会運動の視点から「スナフキン:ムーミン谷のメロディ」をレビュー。警察への抵抗から公共空間の模索,ジェントリフィケーションまで 編集部:町田 ※本稿には,物語の結末を含む重大なネタバレが含まれます。 「スナフキン:ムーミン谷のメロディ」(PC/Nintendo Switch)――なんの事前情報も確認していない人が,このタイトルを知ったらどんなゲームを想像するだろうか。スナフキンが主人公なのは,まあその通りだ。そして舞台はきっとムーミン谷。それも正解である。では何をするゲームか? ……スナフキンがムーミン谷の住民たちと交流をするゲーム? それも,間違いではない。だが主題は違う。本作は,プレイヤーがスナフキンとなって,「ムーミン谷の再開発に抵抗していく物語」なのである。 ゲームはスナフキンが冬の旅から帰ってきたところから始まる。ムーミントロールと「橋で再会しよう」と約束していたスナフキンは,わ
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