大量のミミズを土から離して育てると、家畜とみなされる。 伝染病予防のために、家畜には動物性食品を与えてはいけない。ミミズにも、動物由来のものが含まれる食品の残渣などは与えてはならない。 ミミズ堆肥は家畜の糞であり、畜産副産物(※1)。これを堆肥として利用する場合は、高熱処理をしなければいけない。だけれども高熱処理はミミズ堆肥を住処とする多様な微生物も殺してしまう。 これらは、オランダでミミズ堆肥を生産する企業が直面する問題。 ※1.日本で「畜産副産物」というと、生肉から枝肉を生産した後のものを指すが、ヨーロッパで「animal by-products」というと、動物由来で人間が消費しないもの、と指す範囲が広くなる。例としては、エサ(魚粉など)・土壌改良剤(糞尿など)・実用的用途(ペットフード・革・毛皮など)が挙げられている。 私が2月から企業研修でお世話になっているStadsWormeri