毎月発表される消費者物価指数について、基本指標である対前年同月比の月次推移を掲げた。長期の年次推移については図録4719参照。 (参考:2015年9月頃のコメント) 消費者物価指数は2015年7月に生鮮食品を除く総合で対前年同月比0.0%となり、2013年6月にプラス転換を見てから久方ぶりに物価上昇率がプラスでなくなった。また8月には生鮮食品を除く総合が久方ぶりにマイナスに転じ、それ以降マイナス基調が続いている。一般にはデフレからの脱却をうたったアベノミクスの終焉と見なされている。 なお、対前年同月比ではなく指数そのものの水準で見たほうが分かりやすい場合が多いので以下にそれを掲げた。2014年4月の消費税の影響による上昇を除くとそれ以降ほぼ横ばいになっている様子が明確である。ただし、政府も言っているとおり、エネルギー価格の低落の影響も大きく、食品とエネルギーを除く指数では、一応、消費税の値