夏休み明けの前後は子どもの自殺が増える傾向があります(下図参照)。すでに多くの記事で警鐘が鳴らされていますが、今年の夏休み中にも5件の子ども自殺がありました。うち1件は始業式前日の中学生自殺です。 内閣府『自殺対策白書』(2015年発表)より作者作図 「自殺の危険性」とまではいかなくても、「子どもが『行かない』と言いだしたらどうしよう」と不安を感じている親や、「あしたの学校はムリかも」と迷っている学生は多いと思います。 私は中学校2年生の冬から学校へ行っていません。中学3年生は丸ごと学校を休み、その後も高校や大学などには通わず36歳になりました。現在は、不登校当事者や識者に取材をして『不登校新聞』を発行する仕事をして暮らしています。 私も「学校へは行かなくてはいけない、行かないでどうする」と思っていましたが、今振り返ってみれば学校へ行かなかったからこそ得られたものがありました。今日はその得