回答者: ナレッジサイン代表取締役 吉岡 英幸氏 「声の大きな人」は、会議における発言の量と時間で大きなシェアを占めてしまう。そのため、意見が偏り、ほかの参加者が発言する機会を減らすという2つの悪影響を及ぼす。 この弊害を予防するために私がよく使うのは、発言をホワイトボードに板書し、発言者の名前を併記することだ。これを見れば、誰の発言回数が多いかが一目瞭然で分かる。1人でしゃべりまくる人は、実は自分ではそのことに気づいておらず、「ほかの人よりちょっと発言が多い」程度の認識しかもっていないケースが少なくない。板書で発言シェアを「見える化」することで、本人に自分がしゃべり過ぎていることを自覚させ、かつ会議のメンバー全員がそのことに気づいていることを知らしめる。面と向かって「しゃべり過ぎだ」と言う代わりに、ホワイトボードに指摘してもらうのだ。 参加者全員が「イチ押し」の意見をマグネットボードに書