中野: 絶対音感のような聴覚的な音楽能力、精細な音の高低を聞き分けるという点では、欧米人よりアジア人の方が優れています。ただ、音を聞き分ける能力が語学の学習能力に直結するかどうかは、まだ解明されていません。 もし外国人の方が日本人より語学の学習能力が上回るとしたら、それは「失敗を恐れない」ということではないでしょうか。4人の外国人を取材されて、「失敗しても恥ずかしいと思わない」、という共通点が見えたことは、その大きな裏付けにもなりますよね。日本人は、失敗に対する恐怖心や不安感が大きい民族なので、「間違った英語を話しては恥ずかしい」と思い、なかなか話さず、語学が上達しない。これはある意味、「脳科学的に仕方ないこと」といえます。 編集部: 恐怖心や不安感が大きいのは、日本人だけに当てはまることなのでしょうか。 中野: いいえ。他の国にもそういう人はいますが、日本人は遺伝的に特に多いんです。 編
![中野信子氏「日本人は、脳科学的に英語が下手」 (2ページ目):日経ビジネスオンライン](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/6f9c3c60f9ede955b793fec7d3d28cbb80fe73df/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fbusiness.nikkeibp.co.jp%2Fatcl%2Freport%2F15%2F111700052%2F112500005%2Ffb.jpg)