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ブックマーク / amano.blog.ss-blog.jp (10)

  • 馬鹿の品格6: 天野祐吉のあんころじい

    志の輔さんは、大好きな落語家です。 好きが高じて、ぼくの企画したイベントに何度か出てもらいました。 まず、志の輔さんに一席、落語を演じてもらう。それが終わったらぼくも舞台にあがって、いま聞いた落語をマクラに、志の輔さんとあれこれ世相対談をするという企画です。それを5回やって、おかげで好評だったものですから、単行にまとめたりもしました。 その志の輔さんは、古典落語ももちろんうまいけれど、ご自分の新作も演る。で、これがまた、いいんですね。 そんな新作の中に「教育論」というケッサクがある。与太郎みたいな子どもを持ったお父さんが、先生に呼び出されて学校へ行き、子どもの試験のデキの悪さについていろいろ注意をされる、という噺なんですが、この試験問題に対する子供の答えが、「ヘキサゴン」の上地クンを思わせて、やたらおもしろい。 たとえば、「81個のりんごを3人にひとしく分けるにはどうすればいいか」という

    馬鹿の品格6: 天野祐吉のあんころじい
  • 顔しりとり: 天野祐吉のあんころじい

    「顔」って、面白いですね。コメントをいろいろいただいて、笑ったり、うなったり。原稿の締め切りをほったらかして遊んでます。 発見① 似た人は思いもかけぬところにいたほうが笑っちゃう。 発見② 似た人が4人以上になると笑いも連鎖する。 発見③ 左から右へは流れても逆はムリ(rioさんの説)。(右端は「働くおっさん劇場」の野見さん) そのほか、いくつか発見がありましたが、最大の発見はこうです。 発見④ 似ている人をどんどん並べていくと、結局、人間はみんな似ていることになり、地球上の全人間が一列に並ぶ。 すごい発見でしょう? で、この発見を立証するために、「顔しりとり」をやりたい。とりあえず亀井さんから始まって100人くらい並べてみようと思いま、せん。 それにしても、です。そっくりさんというものの存在は、面白いモンダイを含んでいる。とくに、「ただ似ている」んじゃなく、「芸で似せる」のはすごい。その

    顔しりとり: 天野祐吉のあんころじい
  • 似た者同士: 天野祐吉のあんころじい

    quao
    quao 2008/01/27
  • とにかく死ぬのヤだもんね: 天野祐吉のあんころじい

    むかし、「広告批評」の編集長をしていたころ、日の代表的な広告制作者の人たちに、「反戦広告をつくってみてください」とお願いしたことがあります。これは、そのときにつくってもらった十数点の中のひとつです。(広告批評1982年6月号所収) コピーは糸井重里さん、デザインは浅葉克己さん。26年後のいま見ても、ちっとも古く感じないところがすごい。それどころか、憲法(9条)改定が大きな問題になっているいまこそ、こういう広告がモノを言うんじゃないかという気がします。 それにしても、こういう広告をつくるのはむずかしい。これにくらべたら、戦争を進める広告をつくるのは簡単です。恐怖心や敵愾心を煽ればいいんですから。「戦争を売るのはやさしいが、平和を売るのはむずかしい」と、亡くなった哲学者の久野収さんも、よく言っていました。 ところで、糸井さんはこのとき、もうひとつキャッチコピーを書いてくれました。 「とにかく

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  • さあ、一歩前へ: 天野祐吉のあんころじい

    quao
    quao 2008/01/11
    コピーっぽい
  • 気質の方言地図: 天野祐吉のあんころじい

    quao
    quao 2008/01/07
  • また寄り道: 天野祐吉のあんころじい

    quao
    quao 2007/12/29
  • 越中のいちがいもん: 天野祐吉のあんころじい

    病気を治すのは薬だけじゃありません。薬も効きますが、言葉はもっと効く。 子どものころ、母の「チチンプイプイ」というひとことで、ひざっこぞうをすりむいた痛い痛いなどは、たちまちあっちのお山に飛んでいきました。 半年ほど前、かかりつけのお医者さんに、「つまんない心配してるより、毎日をおもしろおかしく暮らすことだね」と背中をポンと叩かれて、以来、左の耳の耳鳴りがぴったりやんだという経験もあります。 「問診」というのも、言葉の交換ですね。お医者さんが「とんとん」と患者の胸をノックして、からだのなかの言葉と会話する。あれで患者は「ちゃんと私の話を聞いてくれてるな」と安心するわけです。 ところが、近ごろはそんなことをしないお医者さんがふえました。さんざん待たされたあげくに診察室に入っていくと、こっちがまだ椅子にすわらない内から「どうしました?」とぶっきらぼうに聞く。で、めんどくさそうにこっちの話を聞く

    越中のいちがいもん: 天野祐吉のあんころじい
  • ちょっと寄り道: 天野祐吉のあんころじい

    これ、秋田新幹線のポスターです。 ぼくは、とても好きです。 なぜって、これ、写真に見えるでしょうが、実は絵なんです。 とくにうまいとは思いませんが、素朴なタッチで、とても温かいんですね。 温泉みたいにぬくぬくしている感じ。 東海道新幹線のポスターだと、こうはいきません。 かっこいい写真で、富士山が映っていたり。スマートというか、クールなんですよね。 それとくらべたら、こっちはやぼったい。まわりは田んぼだしね。 でも、新幹線も、人間の使う道具です。さまざまな人間の思いを乗せて運ぶ道具です。 「速さ」よりも「温かさ」を感じさせるものであったほうがいいと、ぼくは思います。 その点、この絵はなかなかよろしい。 この絵を見ていると、車内のざわめきが聞こえてくる。 お弁当をべている人たちの笑い声が聞こえてくる。 で、その声は、やはり、標準語ではなく、方言なんですね。 東海道新幹線のポスターが標準語な

    ちょっと寄り道: 天野祐吉のあんころじい
  • 天野祐吉のあんころじい

    なだいなださんが亡くなった。 いまの世の中で最も尊敬できる、また最も信用できる人の一人だった。 お目にかかったのは、5回か6回くらいだが、そのたびにぼくは強い刺激をうけた。 はげしいひとではない。 温和で、ユーモア・センスあふれる、それでいて、ときどききびしい目をなさる人だった。 「広告批評」に出ていただいたのは、 1980年8月号での鶴見俊輔さんとの対談「戦争が宣伝されるとき」など、 4回くらいだったと思うが、どれもとても刺激的で面白かった。 最近では『老人党宣言』や、「ちくま」の連載「人間、とりあえず主義」など、 一貫して姿勢の変わらない、ときに目からうろこが落ちる思いをさせてくれるような、 いい仕事をしていらっしゃる。 とくに、ことしの「ちくま」3月号に書かれた「〝賢い国〟というスローガン」には感銘を受け、 あちこちに引用させてもらった原稿を書いていたところだったので、 なださんの訃

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