【モスクワ田中洋之】ロシア宇宙庁によると、星出彰彦飛行士(43)ら6人が滞在する国際宇宙ステーション(ISS)で24日、ロシアの貨物船「プログレス」がドッキングの新システムの試験に失敗するトラブルがあった。ISSとプログレスは約500キロ離れており、安全性に問題はないという。 プログレスは今年4月に打ち上げられ、ISSへの貨物搬入を済ませている。今月23日、ドッキングの新システムを試すためプログレスをいったん切り離し、24日に再ドッキングさせる計画だったが、ISSから15キロの地点まで接近したところでシステムが事故の可能性を警告し、作業が自動停止したという。ISSや星出さんら飛行士に影響はない。 27日には、日本の無人補給機HTV(こうのとり)がISSに到着する。宇宙庁はこうのとりを予定通りISSにドッキングさせた後、29日に再挑戦する。