ふるさと納税の返礼品は大切な人の見守り――。福島県須賀川市が乳酸菌飲料「ヤクルト」の販売会社と組み、こんな事業を始めた。寄付者が指名した市内の高齢者らの自宅にヤクルトの配達員が訪れ、安否や体調を確認してくれる。市によると、県内の自治体では初めての取り組みだという。 市によると、2005年の国勢調査で8万364人だった人口は15年の調査では7万7441人に減少。反対に一人で暮らす65歳以上のお年寄りは1393世帯から、1・6倍の2255世帯に増えている。 事業は市内を配達エリアにしている「郡山ヤクルト販売」(郡山市)と連携。寄付者が指名した世帯に配達員が週に1回、ヤクルト製品7本を届ける。 お年寄りたちの話し相手になるなどして体調を確認し、気にかかることがあれば寄付者に報告する。緊急の場合は救急車を要請したり、市に通報したりする。 3カ月の見守りで寄付額は2万5千円から。指名対象はお年寄りを