保護が必要な子どもたち 約4万7000人いると言われる保護が必要な子どもたち。 施設は税金で運営されていますが、職員不足が極めて深刻です。また、施設でなくとも、里親という別のリスクも存在しています(参照「子どもが大人を信じきることができない、虐待保護の『苦しい現実』」)。 虐待などで施設や里親のもとで暮らす子どもたちは「児童福祉法」によって保障され、基本的には18歳を境に支援の手厚さに大きな変化が起こります。 近年では20歳や22歳まで適用される制度もありますが、施設や里親、予算の不足なども相まって、基本的には18歳(高校卒業の時期)を過ぎると自立が求められるのです。 虐待で保護された子どもたちは、里親や施設にいる間に家に戻れるケースもあれば、戻れないこともあります。 18歳や20歳まで保護された後、年齢制限が来て施設を出たとしても、貧困や虐待が行われていた家庭環境から劇的に変わるわけでは