サラリーマンにとって唯一の息抜きである昼食。だが、残念ながら会社員がランチに使える金額は少ない。消費税が上がって以降、その傾向はさらに強まり、パンやおにぎりで手短に済ます人が多いだろう。 一方で、毎日、のんびりとランチをしている国もある。フランスでは3割近くの会社員がレストランで思い思いのメニューを頼み、同僚とのコミュニケーションの時間にあてるという。 フランスの食事補助制度の一つであるチケット型の食事補助「チケットレストラン」を運営するエデンレッドおよびエデンレッドジャパンの調査を参考に、日仏のランチ格差はなぜ生じたのか、社会保険労務士の佐藤敦規氏が明らかにする。 広がるサラリーマンのランチ格差 昨今、社員の健康維持やコミュニケーションの場として社員食堂に力を入れている企業が増えてきた。グーグルの社員食堂では、さまざまな和洋中のメニューを無料で提供している。 とはいえ、すべての企業が社員