スパコンのトレンドはベクター型からスカラー型へと変わりつつある。そのトレンドからは、日本のスパコン技術を発展させる2つの道が見えてくる。 2010年10月6日、NECと日本HPは、日本HPが製造するGPU搭載ProLiant SL390s G7(NEC側の型式名は未定)の販売とシステムインテグレーションで協業すると発表した。 正直、僕はベクター型スーパーコンピュータのファンだ。つまりNECのSXシリーズのファンということになる。今や世界中で絶滅危惧種ともなりつつある、ベクター型が好きだという自分は、変人に「仕訳」されてしまうのかな。 だが、ほんの少し前までスーパーコンピュータ(以降、HPCとする)とはベクター型プロセッサを搭載したコンピュータを意味していた。ベクター型を好む僕が変わっているのではなく、世間あるいは時代が変わったというのが正しい。現在の、スカラー型の汎用CPUを使ってHPCを
ベンチより実効性能を重視――スパコンについてNECに聞いてみた:次期SXは2013年リリース?(1/2 ページ) 「2位じゃダメなんでしょうか?」――事業仕分けで一般の話題にもなったスパコン分野だが、NECの久光HPC事業部長は「真に問うべきはベンチの順位ではなく、実アプリケーションを走らせた際の実効性能。ベンチのために作ったシステムに存在意義はあるのか」と指摘する。 1980年代から1990年にかけてのスーパーコンピュータは、演算を並行して実行できるベクター型のプロセッサを搭載するのが一般的であった。だが90年代以降、特に21世紀に入ってからは、x86系などスカラー型のプロセッサが、その安さを武器に市場に浸透することとなった。 だが今やスカラー計算機は、安いだけのものではない。実際のところ「TOP500(高速なコンピュータをランク付けするプロジェクト)」で上位を占めるのは、XeonやOp
Intelは米国時間11月15日、スーパーコンピュータ向けに最適化された新バージョンの「Intel Xeon」プロセッサラインを発表し、16日には、今後のスーパーコンピュータ開発でNECと提携することを明らかにした。 Intelは、オレゴン州ポートランドで開催されているスーパーコンピュータのカンファレンスSC09で、スーパーコンピュータ向けに最適化された新バージョンの「Nehalem-EX」(開発コード名)プロセッサを発表した。このプロセッサは6コアで、8コア版のNehalem-EXプロセッサより実行速度が高く、スーパーコンピュータ特有の作業に有利だとIntelは声明の中で述べている。なお、Intelでは、スーパーコンピューティングを「High Performance Computing(HPC)」と呼んでいる。 Intelによれば、このプロセッサアーキテクチャにより、メモリの速度と容
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