まるで昨日もそこにたたずんでたような。 都市の景色ってどんどん変わっていくものだし、変化のスピードは、都会であればあるほど早いような気がします。でも世界有数の都市であるニューヨークで、意外なほど変わっていないものがありました。それは地下鉄の風景です。写真家のダニー・ライオン氏が撮った1966年のニューヨークの地下鉄の未公開写真が発表されたんですが、それは48年も前とは思えないくらいの身近な印象なんです。 ニューヨーク・ブルックリン生まれのライオン氏は1960年代から70年代のもっとも影響力のある写真家として知られ、あらゆるものの姿を率直な視点で捉えてきました。たとえば60年代米国中西部のモーターサイクル・ギャング(日本でいえば暴走族)とか、当時のローワー・マンハッタンの急速な変化を捉えた作品などがあります。 今月、ニューヨークの地下鉄を運営するMTAがライオン氏のほとんど知られていない作品
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