最近のアジャイル開発やXPの議論を聞くと、原理原則をいかに忠実に実行するか、というよりも、現実のプロジェクトにいかにカスタマイズして結果を出すか、という地に足を付けた議論が多くなっている。 そんな中で、アジャイル開発の導入に否定的な人たちやそのプロジェクトでは、オブジェクト指向の技術に慣れていないのも原因の一つだろうが、それ以前に、プロジェクトの体制や開発プロセスの進め方というSIerとしてもっと基本的な部分でレベルが低いのではないか、という疑問を最近持っている。 ふと下記の本を手にした。 本の内容は、プロジェクトが失敗する事例からその原因と対策を説明している。 ざっくり書いてみる。 1・プロジェクトの体制そのものに無理がある例: ・プロジェクトリーダーにその資質がない。 ・プロジェクトリーダーを補佐する人がいない。 ・チームにキーマン(牽引役)がいない。 ・スケジュール管理ができていない