筆者は新人の配属に合わせて、ノート術をはじめ毎年いくつかの行事を考えていた。その中でも、学生気分を断ち切るイベントが重要だった。 新人の配属に合わせて、毎年いくつかの行事を考えていた。すでに説明したノート術(3月30日の記事参照)は、とても大切なカリキュラムであったが、それ以外にもいくつかのお決まりのことをやっていた。 新人は“禁煙詰め寄り”儀式 たとえば、着任の日の挨拶。部長である私の机の前に2人の新人たちが並ぶ。「本日、着任しました鈴木です」「山田です」。 筆者は新品のノートを渡す前に「ご苦労さま。ところで、君たちはタバコは?」と単刀直入に尋ねた。1人は「吸いません」。もう1人は数秒の沈黙の後で「……吸います」。毎年着任してくる新人の割合から言えば、タバコの喫煙率は50%程度だっただろうか。 「ああ、そう。じゃ、今日から禁煙にしてくれないかなあ」「……」。いきなり禁煙を切り出されては、