気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 「契約書に書いてないから」と傍若無人の振る舞いをする中国のビジネスパーソンを見かけることがある。何かトラブルを起こしても、逆切れしてそう答えるのだ。契約書からして、そもそも日本のものとは違う。 中国だけでなく、香港、シンガポールなど、私が住んでいたアジアの国々は、仕事を請ける時は、真っ先に「ギャラはいくらか」「いつ支払われるのか」を確認して、契約書を交わす。これはとても合理的だ。だが、契約書に書かれているのは、そういったことだけではない。 以前、私が勤めていた日本企業がシンガポールに進出した時のことである。現地の企業と提携して、マレーシア、中国、ベトナムなどの工場での商品の生産を始めた。シンガポールにいた私は、現地の専門家のサポート役として企