高給ホワイトカラー職は富裕層出身者にほぼ独占され、雇用機会が社会全体に開かれていないー7月末、英政府の調査が明らかにした。貧富の差を解消する努力を歴代政府が続けてきたにも関わらず、1970年代以降、社会の流動性は低くなっていることが分った。「専門職への公正なアクセスに関わるパネル」の最終報告書「願望を解き放つ」の内容に注目した記事が、明日20日に出る「英国ニュースダイジェスト」(ウェブ版は18日発行)に掲載されている。以下はそれに若干補足したものである。 日本と比較しておもしろいかもしれないのは、日本の場合、争点は女性になるのではないか(女性の社会進出度など)。英国では恵まれない家庭出身者にいかに機会を与えるかが争点となることが多い。 それと、ちなみに報告書の中の「専門職」(Professional)とは:経営陣、管理職、エンジニア、研究員、医師、看護婦、裁判官、弁護士、政治家、ジャーナリ