ダンスアーカイヴプロジェクト2017 (DAP2017) プロジェクト大山 アンビギュアス・ダンスカンパニー 日韓共同制作 戦場のモダンダンス 「麦と兵隊」より 日本モダンダンスのパイオニア、江口隆哉と宮操子は1938年10月、帝国劇場で「麦と兵隊」を発表します。時は日中戦争の只中。翌年、舞踊団は従軍慰問の旅に出ます。「麦と兵隊」も一部が上演されました。慰問団は男性3人に女性7人。兵隊達は食い入るように舞台を見たに違いありません。戦地の観衆の姿は、数少ない写真資料から伺うことが出来ます。1942年まで4回に及ぶ慰問の旅。日本モダンダンス史上、おそらく最大数の観客を獲得した作品は、戦後再演されることはありませんでした。それはどのように作られ、見られた作品だったのか。「麦と兵隊」は謎に包まれたまま、前線の兵士達の巨大な影の中に消えていこうとしています。すでに再現不可能であることは自明。しかし歴