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2010年1月21日のブックマーク (16件)

  • 海野十三 千年後の世界

    冷凍死 若き野心にみちた科学者フルハタは、棺の中に目ざめてから、もう七日になる。 「どうしたのかなあ。もう棺の蓋を、こつこつと叩く者があってもいいはずだ」 彼は、ひたすら棺の外からノックする音をまちわびている。 棺といっても、これはわれわれの知っているあの白木づくりの棺桶ではない。難熔性のモリブデンの合金エムオー九百二番というすばらしい金属でつくった五重の棺である。また棺内は、白木づくりの棺のように辛うじて横になっていられるだけの狭さではなく、なかなか広い。天井の高い十畳敷の部屋ぐらいの広さだ。そこにベッドもあれば、冷凍機械もあり、温度調節器もあり、ガス発生器とか発電機とか信号器とかいろいろの機械がならんでいる。また、たくさんの参考文献や、そのほか灰皿や歯ブラシや安全剃刀などという生活に必要ないろいろな品物も入っている。早くいえば、研究室と書斎とを罐詰にしたようなものである。 彼フルハタは

    r_coppelia
    r_coppelia 2010/01/21
    人造皮膚だから恥ずかしくないらしい。
  • niha on Twitter: "スイーツはスイーツです。バカにすると空から生クリームが降ってきて窒息死しますよ。"

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    r_coppelia 2010/01/21
    "スイーツはスイーツです。バカにすると空から生クリームが降ってきて窒息死しますよ。"
  • 土井晩翠 漱石さんのロンドンにおけるエピソード 夏目夫人にまゐらす

  • __BJ on Twitter: "告白された子に、後日、「あの告白は間違いでした。好きじゃないです。」と言われたことがあります。"

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    r_coppelia 2010/01/21
    "告白された子に、後日、「あの告白は間違いでした。好きじゃないです。」と言われたことがあります。"
  • もすこ on Twitter: "高校のとき、献血マニアの生物教師(担任)が、ラーメン食べた後に献血行ったら血が油で濁ってたんだよ!棄ててもらった!って言ってたのを思い出した。"

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    r_coppelia 2010/01/21
    "高校のとき、献血マニアの生物教師(担任)が、ラーメン食べた後に献血行ったら血が油で濁ってたんだよ!棄ててもらった!って言ってたのを思い出した。"
  • セレシス on Twitter: "運転中、前の軽トラからバナナが落ちてきて踏みそうになりました [mb]"

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    r_coppelia 2010/01/21
    "運転中、前の軽トラからバナナが落ちてきて踏みそうになりました [mb]"
  • yoko on Twitter: "風呂場のドアを開けるたびに火事です火事ですと騒ぎ出す火災報知器をどうしていいかわからない"

    r_coppelia
    r_coppelia 2010/01/21
    "風呂場のドアを開けるたびに火事です火事ですと騒ぎ出す火災報知器をどうしていいかわからない"
  • 海野十三 人造人間エフ氏

    人造人間(ロボット)の家 このものがたりは、ソ連の有名な港町ウラジオ市にはじまる。そのウラジオの街を、山の方にのぼってゆくと、誰でもすぐ目につくだろうが、白い大きな壁と、そのうえに青くさびた丸い屋根をいただき、尖(とが)った塔が灰色の空をつきさすように聳(そび)えているりっぱな建物がある。 「ああ、じつにりっぱなお寺だなあ」 知らない人は、きっとそういうであろう。ところが、この建物は、昔はお寺であったにちがいないが、今はそうではない。では、あれは一体どういう家なのであろうか? ほかでもない。あれこそイワノフ博士(はくし)の『人造人間(ロボット)の家』なのである。 人造人間(ロボット)の家――というと、なんのことか分らないかもしれないが、もっとくわしくいうとこうである。イワノフ博士は、たいへんえらい科学者である。もうすっかり頭の禿げあがった老人であるが、若い学者にもまけない研究心をもっていて

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    r_coppelia 2010/01/21
    "「この豚の背中を見てくださーい。背中が卓子(テーブル)になっています」" "「この中に、おいしい酒がありまーす。私、命令する。その酒、コップに入って出てきます」"
  • 海野十三 科学が臍を曲げた話

    みなさん、科学(サイエンス)だって、時には気むずかしいことがありますよ。そんなときには、臍(へそ)を曲げちまいますよ、臍をネ。 童話みたいですが、昔、オーストリヤの王様が、世界最大のダイヤモンドを所有したいという欲望を持って、持っているだけのダイヤを全部坩堝(るつぼ)に入れて融合させようと思ったところが、もともと炭素のかたまりであるダイヤは、忽(たちま)ち一陣の炭酸瓦斯(ガス)と変じて、空中に掻(か)き消えたという昔話があります。これも臍まげの一つです。 この時代、天下を横行した錬金術(れんきんじゅつ)というのは、頗(すこぶ)る大きな目標を持っていました。万物(ばんぶつ)何でも金(きん)に変えるというのです。到るところで錬金術師は鞴(ふいご)を吹いたりレトルトを炙(あぶ)ったりしましたが、遂(つい)に成功しませんでした。何でも、「哲学者の石」というのがあって、それさえ使えば万物が黄金にかわ

    r_coppelia
    r_coppelia 2010/01/21
    "超短波電流をナイフ様(よう)の尖(とが)った金属片(きんぞくへん)に通じ、これを肉に近づけると、面白いほど切れます。"
  • 生きている腸

    生きている腸(はらわた) 海野十三 妙な医学生 医学生吹矢隆二は、その日も朝から、腸(はらわた)のことばかり考えていた。 午後三時の時計がうつと、彼は外出した。 彼の住んでいる家というのは高架線のアーチの下を、家らしい恰好にしただけの、すこぶる風変りな住宅だった。 そういう風変りな家に住んでいる彼吹矢隆二という人物が、またすこぶる風変りな医学生であって、助手でもないくせに、大学医科にもう七年も在学しているという日に一人とあって二人とない長期医学生であった。 そういうことになるのも、元来彼が課目制の学科試験を、気に入った分だけ受けることにし、決して欲ばらないということをモットーにしているのによる。されば入学以来七年もかかっているのに、まだ不合格の課目が五つほど残っていた。 彼は、学校に出かけることは殆どなく、たいがい例の喧騒の真只中にある風変りな自宅でしめやかに

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    r_coppelia 2010/01/21
    "「あっ、たいへんだ。腸(はらわた)が動いていない!」"
  • 淡島寒月 江戸か東京か

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    r_coppelia 2010/01/21
    "次にそれはそれは猥褻な歌を、何ともいえぬ好い喉で歌うのですが、歌は猥褻な露骨なもので、例を出すことも出来ないほどです。"
  • 太宰治 チャンス

    人生はチャンスだ。結婚もチャンスだ。恋愛もチャンスだ。と、したり顔して教える苦労人が多いけれども、私は、そうでないと思う。私は別段、れいの唯物論的弁証法に媚(こ)びるわけではないが、少くとも恋愛は、チャンスでないと思う。私はそれを、意志だと思う。 しからば、恋愛とは何か。私は言う。それは非常に恥かしいものである。親子の間の愛情とか何とか、そんなものとはまるで違うものである。いま私の机の傍の辞苑をひらいて見たら、「恋愛」を次の如(ごと)く定義していた。 「性的衝動に基づく男女間の愛情。すなわち、愛する異性と一体になろうとする特殊な性的愛。」 しかし、この定義はあいまいである。「愛する異性」とは、どんなものか。「愛する」という感情は、異性間に於いて、「恋愛」以前にまた別個に存在しているものなのであろうか。異性間に於いて恋愛でもなく「愛する」というのは、どんな感情だろう。すき。いとし。ほれる。お

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    r_coppelia 2010/01/21
    "大寒の雀の肉には、こってりと油が乗っていて最もおいしい"
  • 淡島寒月 明治十年前後

    明治十年前後の小説界について、思い出すままをお話してみるが、震災のため蔵書も何も焼き払ってしまったので、詳しいことや特に年代の如きは、あまり自信をもって言うことが出来ない。このことは特にお断りして置きたい。 一体に小説という言葉は、すでに新しい言葉なので、はじめは読(よみほん)とか草双紙(くさぞうし)とか呼ばれていたものである。が、それが改ったのは戊辰(ぼしん)の革命以後のことである。 その頃はすべてが改った。言い換えれば、悉(ことごと)く旧物を捨てて新らしきを求め出した時代である。『膝栗毛』や『金の草鞋(わらじ)』よりも、仮名垣魯文(かながきろぶん)の『西洋道中膝栗毛』や『安愚楽鍋』などが持(も)て囃(はや)されたのである。草双紙の挿絵(さしえ)を例にとって言えば、『金花七変化』の鍋島騒動(なべしまねこそうどう)の小森半之丞に、トンビ合羽(がっぱ)を着せたり、をはかせたりしている。

  • 岸田國士 異性間の友情と恋愛

    一体、友情といふものは、それ自身甚だ曖昧なもので、同性間の友情でさへ、様々な動機によつて、様々な形態を取るものである。 例へば密接に利害関係によつて結ばれた友情、精神的に何物かを与へ合ふ、所謂肝胆相照す底の友情、共通の思ひ出がなんといふことなしに、「容(ゆる)し容される」気持にさせる友情、等々、数へ上げればいくらもあるだらうが、最も奇怪にして、しかも、甚だその例に乏しくないのは、ある型の男性とある型の男性との間に生ずる「恋愛的友情」である。これを九州風に云へば「にせさん」型男性の能動的(アクチイヴ)な友情と、「ちごさん」型男性の受動的(パツシイヴ)な友情とによつて、成立する一種独特な関係である。 この関係は、非常に明瞭な場合を除いて、割合に世間は注意してゐないやうだが、よく仲のいい友達といふものは、性格が全く相反してゐるといふやうなことをいふ。その相反し方は、概ね、一定の法則に従つてゐるの

  • 猫吉親方 (ペロー シャルル)

    東京銀座生まれ。家は印刷業を営んでいたが、父が急逝し、また母の再婚がうまく行かず、家業は没落してしまう。そのため親戚を転々とし、多難な少年時代を送った。だが芝居好きの祖母や、学問熱心な伯父、また早稲田大学時代に師事した坪内逍遙や島村抱月など、周囲の人に恵まれ、彼の基礎がはぐくまれていった。大学卒業後の1907(明治40)年早稲田文学社に入り、編集者としてのキャリアを始める。そして読売新聞社を経て、1910(明治43)年冨山房に入社、そこで「新日」の編集主任として励むかたわら、一方で逍遙の「文芸協会」に参加し、評論あるいは翻訳劇脚家として活躍する。文芸協会解散後も抱月の芸術座に続いて参加し、しばらく編集者と演劇人の二足のわらじを履いていたが、1915(大正4)年冨山房社長の命を受け、「模範家庭文庫」の担当となる。親交のあった岡帰一にヴィジュアル面を託し、他人の原稿を編集するうち、児童文

    猫吉親方 (ペロー シャルル)
  • 達観しておられます - urone(urone)