作業はグループで進めるのが望ましい。1人でもできるが、プロジェクトに参画した複数のキーパーソンで議論したほうが、より客観的かつ網羅的に原因を究明できる可能性が高い。 ステップ1:全ての失敗原因を抽出 ステップ1では「ITプロジェクト版失敗原因マンダラ図」から全ての失敗原因を抽出する。図に示した第1レベル・第2レベルの原因全てについて、今回のプロジェクトの失敗原因として当てはまるかを確認。当てはまる全ての原因に丸印を付けていく。 作業は左下の「無知」から始めて「未知」で終わるよう、時計回りに進める。この段階では参加メンバーが個別に確認・記入していく。 メンバーは丸印を付けた項目について、具体的な事象を書き出す。「重要性の認識誤り」に丸印を付けたのであれば、「システムダウンが引き起こす社会的な影響を経営層は軽視していた」などと書く。 これは「抽象化と具体化」という技法に基づいている。具体的な事
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