タグ

ブックマーク / suumo.jp (6)

  • タレカツ、深夜ラジオ、薄荷の匂い。私が暮らした道東|文・せきしろ - SUUMOタウン

    写真・文: せきしろ 私は北海道出身である。 18歳まで北海道に、もう少し詳しくいうと北海道の「道東」と呼ばれる地域にいた。ざっくりいうと日地図で北海道を見て右側の尖っている方だ。 当たり前だが道東にはいくつも町があり、そのうちの4カ所の町で私は暮らした。北海道出身というと北海道自体にはいつかれるがその4カ所の町について訊かれることはない。かといって自分から話すこともない。しかし話したくないわけでもなかった。 今回町について書く機会をいただいた。これは4つの町に触れるチャンスである。もしかしたらこれが最初で最後の機会かもしれない。朧気ながらもある部分だけはっきりとした解像度がバラバラの記憶を、私のライフワークでもある自由律俳句と共に記そうと思う。 なんでもあった町、訓子府 ストーブの横にスケートが置いてある団らん せきしろ 私は1970年、昭和45年に訓子府で生まれた。「くんねっぷ」

    タレカツ、深夜ラジオ、薄荷の匂い。私が暮らした道東|文・せきしろ - SUUMOタウン
  • 流れついた街・松本でつづく未完の生活記|文・星野文月 - SUUMOタウン

    著: 星野文月松は、どこにいても美しい山並みが見える。それから、すてきな川がふたつもある。 川幅が大きくてたっぷりとした水の薄川(すすきがわ)と、水深が浅くて、歩いていると気持ちが静かになる女鳥羽川(めとばがわ)。その時の気分でどちらの川沿いを散歩しようか決めることができるのは、川で散歩をするのが好きな私にとってはとてもうれしい。電車を使わずに生活ができるのもいいし、私は車を持っていないけれど、少し遠くへ行きたいときは誰かがそこまで乗せて行ってくれたりもする。 友だちがほとんど徒歩圏内で暮らしているのもたのしい。いつも適当な場所に集まって、好きな時間に解散できる。集まったからといって特に何をするでもなく、誰かの家(たいてい私の家になる)で、おしゃべりをするか、ご飯をべるか、各々を読んだりお酒を飲んだりする。そういうことに飽きたらあてもなく外に出る。そんな感じで過ごすことが多い。 ここ

    流れついた街・松本でつづく未完の生活記|文・星野文月 - SUUMOタウン
  • 取材に来たはずが、なんだか気に入ってそのまま住むことになった、上田という街【長野県上田市】 - SUUMOタウン

    著: 北村有沙 人生6回目の引越し先に選んだ街 もうすぐ31歳になる。ぬるっと年を重ねて、いまだに足が地につかない暮らしを続けている。これまでの人生引越した回数は7回。転勤族の生まれではないので、しっかり物心がついた後、自分の意思で引越した回数だ。地元がある石川から、大阪、東京、そして長野。人に話すと驚かれることが多いから、同年代のなかでは少し多いほうなのかもしれない。 今回話すのは、わたしの6回目の引越しについて。2018年の春、社会人1年目から過ごした東京を離れ、長野県上田市に移り住んだ。心機一転で挑んだ移住というより、いい屋があったので引越しちゃいました、というくらい、ふわっとした感覚だったことを覚えている。 上田市は、長野県で長野市、松市に次ぐ3番目の規模の都市。新幹線に乗れば、東京へは1時間半で着いてしまうくらいアクセスがいい。駅前には広いロータリーがあり、周辺には飲み屋さ

    取材に来たはずが、なんだか気に入ってそのまま住むことになった、上田という街【長野県上田市】 - SUUMOタウン
  • 僕は地方公務員。兵庫県・清荒神の参道で、みんなが集まる場所をやる(文・平田良) - SUUMOタウン

    著者: 平田良(チャン) 竈門の神様がいるマチ、清荒神 僕が住んでいるマチ、兵庫県宝塚市清荒神(きよしこうじん)。近くに宝塚歌劇場や図書館やハイキングコースがあり、大阪の中心街・梅田駅からも電車で30分程の場所にあって、意外と都会へのアクセスも良く、緑も近くて気持ちのいい場所だ。そして、さすが「神」が付くだけあって、近くに神社がある。 僕はこのマチにあと30年近く住むつもりでいる。 神社へ続く参道の坂道をわっせわっせと登っていくと、竈門(かまど)の神様が祀られている立派な社があり、同じ境内にはお寺もある。「荒神さん」と親しまれているこの場所の歴史は古く、1100余年前に「日第一清荒神」の称号が与えられたのだとか。竈門の神様は火の神様とも呼ばれ、境内の一角には沢山の厄除け火箸が奉納されている。お正月になると参道沿いのお店が一斉に開き、大変活気のある参道に変貌する。 僕が小さいころ、参道には

    僕は地方公務員。兵庫県・清荒神の参道で、みんなが集まる場所をやる(文・平田良) - SUUMOタウン
  • わたしには程よいまち「滋賀県彦根市」(文・御子柴泰子) - SUUMOタウン

    著: 御子柴泰子 彦根といえば彦根城、滋賀といえば琵琶湖。そんなイメージがあったけれど、住んでみたら意外とどちらもわざわざ行くことは少ない。でも、彦根城がある風景を目にしながら暮らし、大きな琵琶湖がすぐそこに横たわっていることを感じながら生活している。 わたしは大学進学と同時に彦根に越してきた。卒業した年に友人と「半月舎」という古屋を始め、店は11年目になる。学生時代は大学のあった彦根南部ののどかな地帯に住み、卒業してからは半月舎のある彦根北部の旧城下町付近に暮らしている。 おおむね地味な暮らしをしているけれど、商店街にある「フルカワ」という昔ながらのフルーツ屋さんに時々行くのが贅沢のひとつ。ちょっとお高めだけどおいしい果物が売っていて、贈答用のフルーツなども売っている。わたしはいつも、お店の入り口にあるガラスばりの冷蔵庫をのぞきこんで、カットフルーツを吟味する。年中あるのはパイナップル

    わたしには程よいまち「滋賀県彦根市」(文・御子柴泰子) - SUUMOタウン
  • 突然の脳出血で人生が変わった。俳優・河合美智子が「豊岡」へ移住した理由【関西 私の好きな街】 - SUUMOタウン

    取材・執筆: 吉村 智樹 関西に住み、住んでいる街のことが好きだという方々にその街の魅力を伺うインタビュー企画「関西 私の好きな街」をお届けします。◆◆◆ 「豊岡は、ひとことで言って『最強』です。海があって山があって温泉もあって。緑が豊かで水がおいしい。だからべ物も、とってもおいしい。え? 豊岡の欠点ですか? う~ん、何をべてもおいしいから太っちゃうことくらい(笑)」 このように兵庫県の「豊岡」を絶賛するのは、俳優の河合美智子さん(52)。 河合美智子さんは14歳のとき、永瀬正敏とのWデビューが話題となった相米慎二監督作品『ションベン・ライダー』の主役に抜擢され一気に頭角を現しました。その後、映画『恋人たちの時刻』のヒロイン村上マリ子や、青春ドラマ『卒業』(TBS)の寺内友子など、少女から大人へと移りゆくナイーブで多感な演技が多くの視聴者を魅了したのです。 一転、1996年(平成8年)

    突然の脳出血で人生が変わった。俳優・河合美智子が「豊岡」へ移住した理由【関西 私の好きな街】 - SUUMOタウン
  • 1