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  • アフォリズムの意味としての体系的大哲学に反旗を翻すニーチェの哲学とその態度 - 日々是〆〆吟味

    アフォリズムとその源流と体系的哲学に反旗を翻したニーチェ 遺稿としてのパスカル『パンセ』 【パスカル『パンセ』】 『エセー』に倣った『パンセ』 【モンテーニュ『エセー』】 見解の一致を見るのに時間のかかったパスカルの哲学 体系的哲学に反旗を翻したニーチェ 【ラ・ロシュフーコー箴言集】 【ヘーゲル『エンチュクロペディー』】 前回のお話 waka-rukana.com アフォリズムとその源流と体系的哲学に反旗を翻したニーチェ ニーチェ全集巻 全15冊セット (ちくま学芸文庫) 作者:フリードリッヒ・ニーチェ 発売日: 2010/04/19 メディア: 文庫 ニーチェがアフォリズム形式で哲学をするためにどうも誤解しやすい、ということがありますが、しかし哲学者としてニーチェだけがそうだったわけでもないそうです。 それは誰かといえばパスカルなんだそうです(解説に書いてあったと思う)。 遺稿としての

    アフォリズムの意味としての体系的大哲学に反旗を翻すニーチェの哲学とその態度 - 日々是〆〆吟味
  • ニーチェの言葉であるアフォリズムとまとまった哲学書とは異なる本の在り方による哲学 - 日々是〆〆吟味

    ニーチェとアフォリズム ニーチェの著作 【ハイデガー『存在と時間』,サルトル『存在と無』】 アフォリズムって? 【エラスムス『痴愚神礼讃』】 【ラ・ロシュフコー箴言集】 箴言集としての哲学の難しさ わかりにくく誤解されやすいニーチェ思想 【ニーチェ『権力への意志』】 前回のお話 waka-rukana.com ニーチェとアフォリズム 喜ばしき知恵 (河出文庫) 作者:F・ニーチェ 発売日: 2012/10/05 メディア: 文庫 実存主義という名はむしろサルトルに結びつけられる気もしますが、その原点はハイデガーにあるかと思います。ですがさらにその原点の原点ともなると、ニーチェに遡れるのではないか、ということも言われたりもします。 ニーチェの著作 ニーチェという人は有名なのですが、読むと今イチよくわからない人です。というのもハイデガーとかサルトルとか、こういう人たちは主著となる大きな一冊の

    ニーチェの言葉であるアフォリズムとまとまった哲学書とは異なる本の在り方による哲学 - 日々是〆〆吟味
  • ヤスパースが哲学に転じたにも関わらず『精神病理学総論』による科学的基礎と、フロイトが科学者を自認しながらも多岐に思想的影響を与えた精神分析 - 日々是〆〆吟味

    ヤスパースの精神病理学とフロイトの精神分析 哲学者ヤスパースの精神病理学 【ヤスパース『新・精神病理学総論』】 ヤスパースと科学的な精神病理学 フロイトと哲学的な精神分析 【フロイト『自我論集』】 哲学者ヤスパースと科学者フロイト 前回のお話 waka-rukana.com ヤスパースの精神病理学とフロイトの精神分析 哲学者ヤスパースの精神病理学 ヤスパースの大著は精神病理学の大古典となりましたが、この点についても一冊選集版の序文に面白いことが書いてありました。 【ヤスパース『新・精神病理学総論』】 新・精神病理学総論 作者:ヤスパース、カール 発売日: 2014/09/25 メディア: 単行(ソフトカバー) ヤスパースと科学的な精神病理学 ヤスパースは精神病理学に携わっていましたが、後に実存主義の代表者のひとりとみなされるように、哲学へと転向しました。そのため精神病理学の方面も哲学的な

    ヤスパースが哲学に転じたにも関わらず『精神病理学総論』による科学的基礎と、フロイトが科学者を自認しながらも多岐に思想的影響を与えた精神分析 - 日々是〆〆吟味
  • 読むべき本と読めない本の難しい関係 ~ヤスパース『精神病理学総論』は大古典らしく頻繁に引用されるが通読はされないらしい - 日々是〆〆吟味

    読書と読める量 実存主義者ヤスパースと精神医学 読まれないらしいヤスパースの大著 【ヤスパース『精神病理学総論』】 読むことが困難な多くのたち 【バイヤール『読んでないについて堂々と語る方法』】 前回のお話 waka-rukana.com 読書と読める量 実存主義者ヤスパースと精神医学 ハイデガーの影響によって実存主義というものも出てきたそうなのですが(よく知らない。ちゃんと読んでない)、その中の1人であるヤスパースは最初哲学者ではありませんでした。じゃあなにをしていたのかというと、精神医学者だったそうです。 読まれないらしいヤスパースの大著 ヤスパースの書いた精神医学のはとても大きなもので、日では3分冊されて出版されています。私も読んでないのですが、どうやら世界的にもちゃんと読まれてないらしく、このの一冊選集版みたいなものを出されたの序文で色々面白いことを書いてありま

    読むべき本と読めない本の難しい関係 ~ヤスパース『精神病理学総論』は大古典らしく頻繁に引用されるが通読はされないらしい - 日々是〆〆吟味
  • 【まとめ】自我とその代わりとフィクション ~投影させるからっぽなものと似ている具体的なもの【50】 - 日々是〆〆吟味

    まとめ50 自我とその代わりとフィクション ~投影させるからっぽなものと似ている具体的なもの このまとめの要旨 書いたものの一覧 現在時間がなくリンク切れのままとなっております。申し訳ありません。 まとめ50 自我とその代わりとフィクション ~投影させるからっぽなものと似ている具体的なもの このまとめの要旨 自我とその代わりになるであろう代替者を描くフィクション、そしてそんなからっぽな作品に対して真逆となる具体性に満ちた作品の在り方、などについて書いたもののまとめ。 書いたものの一覧 www.waka-rukana.com 明確な自我というものを確立することが難しいとしたら、そんな自我の代わりをどこかに求めているのかもしれませんね、ーというようなお話。 www.waka-rukana.com そんな自我の代替者は自分にとって理想的な在り方をしている対象に求めるのかもしれません、ーというよう

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  • パーロ( 米 1912–1999) 本【著作(翻訳)ブックリスト一覧/リンク(Amazon)】 - 日々是〆〆吟味

    ビクター・パーロ(Perlo, Victor) ビクター・パーロ(Perlo, Victor) パーロ著作リンク一覧 パーロ著作一覧 パーロ著作リンク一覧 アメリカ帝国主義(堀江忠男 訳. 三一書房, 1953) 所得革命 (社会科学双書 駒津栄 訳. 日評論新社, 1957) 最高の金融帝国 : アメリカ独占資の構造と機能(浅尾孝 訳. 合同出版社, 1958① ②) 軍国主義と産業 : ミサイル時代の軍需利潤(清水嘉治, 太田譲 訳. 新評論, 1967) 不安定な経済(島弘 監訳. ミネルヴァ書房, 1974) 超過利潤と危機 : 現代アメリカ主義( 振津純雄 訳. 昭和堂, 1991) パーロ著作一覧 アメリカ帝国主義 所得革命 最高の金融帝国 軍国主義と産業 不安定な経済 超過利潤と危機

    パーロ( 米 1912–1999) 本【著作(翻訳)ブックリスト一覧/リンク(Amazon)】 - 日々是〆〆吟味
  • ハイデガーと実存主義と実存主義者への態度とその影響 - 日々是〆〆吟味

    ハイデガーと実存主義者たち ハイデガーと実存主義 【手塚治虫『ネオ・ファウスト』】 【サルトル『嘔吐』『実存主義とは何か』】 実存主義者とは異なるらしいハイデガー サルトル以外にも影響した実存主義者たち 【ヤスパース『哲学』,マルセル『存在と所有』】 前回のお話 waka-rukana.com ハイデガーと実存主義者たち ハイデガーと実存主義 ハイデガーに影響を受けたのは別に日人だけではなく(当たり前か)ヨーロッパでもそうでした。その中でなんとなく直接ハイデガーの後を引いたような印象があるのがサルトルかもしれません。 サルトルは実存主義の代表的哲学者ですが、同時に作家でもあります。小説にも『嘔吐』という有名なものがあります(でも文芸批評家の江藤淳は、サルトルの小説は『嘔吐』以外面白くない、なんて書いてたなぁ)。ちなみに日に講演しにきたこともあって、手塚治虫の漫画にそんな様子が1コマ書い

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  • ハイデガーと日本人 ~ドイツに留学に行った日本人哲学者たち - 日々是〆〆吟味

    ハイデガーと日ドイツに留学した日人哲学者 【ハイデガー『言葉についての対話』,福田和也『日の目玉』】 和辻哲郎と『風土』 〜時間に対する空間 【和辻哲郎『風土』】 【小谷野敦『日文化論のインチキ』】 前回のお話 waka-rukana.com ハイデガーと日人 ハイデガーはとても偉くて、20世紀最大の哲学者なんて呼ばれたりもします。そんな偉い人ですから影響を受けた人たちはたくさんいるのですが、意外と日との関わりもあったりするようです。 ドイツに留学した日人哲学者 というのも、戦前日の哲学者たちのうち、ハイデガーに教わるためにドイツまで行った人たちが結構いるらしいからです。 たとえば三木清とか九鬼周造といった人たちがドイツでハイデガーに教わったそうなのですが、この人たちは日で偉い哲学者として名が通っています。 【ハイデガー『言葉についての対話』,福田和也『日の目玉』】

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  • 無限の可能性の意味としての実存的問題における有限的存在としての人間 - 日々是〆〆吟味

    時間的存在における無限と有限の在り方 生きるための死という限定の自覚 【ハイデガー『存在と時間』】 無限の可能性としての人間の最初の状態 限定された有限なものとしての人間 有限なものを繰り返す無限な存在としての人間 【ヘーゲル『精神現象学』】 時間的存在の中の無限と有限 前回のお話 waka-rukana.com 時間的存在における無限と有限の在り方 生きるための死という限定の自覚 人間は死ぬ存在である。だからこそ自分の人生を生きるためには死までの限定された時間的存在であることを自覚することによってようやく人間は自主的に生きていく。なんとなくハイデガー先生はそんなこと仰ってるような気もしてきますね。 【ハイデガー『存在と時間』】 存在と時間 1 (古典新訳文庫) 作者:ハイデガー 発売日: 2015/09/09 メディア: 文庫 しかしハイデガー先生はとてと偉い哲学者ですから、こんな俗っぽ

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  • 死とは人間が生きるための自覚として現れる ~知らず知らずのうちに与えられた当たり前の価値観を疑う根源的契機 - 日々是〆〆吟味

    当たり前の認識を持つ人間と死の自覚による生 死を通してなされる限られた存在であることの自覚 【ハイデガー『存在と時間』】 【コジェーヴ『ヘーゲル読解入門』】 与えられた当たり前 【ロック『人間知性論』,カント『純粋理性批判』,デュルケーム『宗教的生活の原初形態』】 【フランシス・ベーコン『ノヴム・オルガヌム』】 当たり前を見直す死の自覚 前回のお話 waka-rukana.com 当たり前の認識を持つ人間と死の自覚による生 死を通してなされる限られた存在であることの自覚 死を自覚することによって人間が人間として生まれる、といったようなことを言ったような気がするハイデガー先生ですが、そんなことをすれば精神病になっちゃいそうな気もします。なんでそんなことが人間にとって大切なことになるのでしょうか。 【ハイデガー『存在と時間』】 存在と時間 全4冊セット (岩波文庫) 作者:ハイデガー 発売日:

    死とは人間が生きるための自覚として現れる ~知らず知らずのうちに与えられた当たり前の価値観を疑う根源的契機 - 日々是〆〆吟味
  • 限られた時間を有効に使う者としての人間哲学 ~時間的存在としての人間と死 - 日々是〆〆吟味

    人間は限られた時間の中で生き、死ぬ存在であることを自覚することによって生きる 時間的存在としての人間 【ハイデガー『存在と時間』】 人間は必ず死ぬ 【キューブラー・ロス『死ぬ瞬間』】 死を自覚することによって、生きる人間 【香山リカ『リカちゃんのサイコのお部屋』】 前回のお話 waka-rukana.com 人間は限られた時間の中で生き、死ぬ存在であることを自覚することによって生きる 時間的存在としての人間 ハイデガーの哲学は難しくてよくわかりませんし、また読んだのも随分昔なので大方忘れてしまってもいます。しかしハイデガーはあまりに大物ですので、他の哲学的な問題を扱ったような文章を読むと結構頻繁に名前が出てきます。するとよくわからないなりにおぼろげながらこんなもんかな、なんて思ってきたりもするのでした。 そしてそんなハイデガーの主著は『存在と時間』と言います。ここからも少しハイデガーの哲学

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  • 【まとめ】自我の代わりとなる者 ~暗示するカリスマ、投影されるキャラクター【49】 - 日々是〆〆吟味

    まとめ49 自我の代わりとなる者 ~暗示するカリスマ、投影されるキャラクター このまとめの要旨 書いたものの一覧 現在時間がなくリンク切れのままとなっております。申し訳ありません。 まとめ49 自我の代わりとなる者 ~暗示するカリスマ、投影されるキャラクター このまとめの要旨 自我っていうものが確立することが難しいのだとすれば、その代わりになってくれるものもそれなりにあるようで、現代人はそうしたものを使ってうまくやりすごしてるのかもしれないね、というようなお話のまとめ。 書いたものの一覧 www.waka-rukana.com 人間の精神ってそもそも合理的ではないものによって突き動かされている側面があって、そうしたものからは逃れられないかもしれませんね、ーというようなお話。 www.waka-rukana.com 群衆もまたそんな合理的ではないものによって動かされてしまう人間の行動システム

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  • グラムシ(伊 1891-1937) 本【著作(翻訳)ブックリスト一覧/リンク(Amazon)】 - 日々是〆〆吟味

    アントニオ・グラムシ(Gramsci, Antonio) アントニオ・グラムシ(Gramsci, Antonio) グラムシ著作リンク一覧 グラムシ著作一覧 Wikipedia グラムシ著作リンク一覧 愛と思想と人間と : 獄中からの手紙(上杉聡彦 訳. 合同出版社, 1962 → 合同叢書  1978) グラムシ獄中ノート(石堂清倫 訳 三一書房, 1978) グラムシ獄中ノート 1(グラムシ研究所 校訂, V.ジェルラターナ 編, 獄中ノート翻訳委員会 訳. 大月書店, 1981① ②) アメリカニズムとフォーディズム : ノート22 (アントニオ・グラムシ獄中ノート : 対訳セリエ ; 1 東京グラムシ会『獄中ノート』研究会 訳編. いりす, 2006) 現代の君主 (青木文庫 石堂清倫, 前野良 編訳. 青木書店, 1964 / 『新編現代の君主』上村忠男 編訳. 青木書店, 19

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  • 生の哲学(ジンメル)によって育まれた実存主義(ハイデガー)の哲学 - 日々是〆〆吟味

    実存主義の前の生の哲学 ハイデガーと生の哲学 【ハイデガー『存在と時間』】 人間の生 【カント『純粋理性批判』】 哲学者ジンメル 【ジンメル『生の哲学』】 オルテガ 【オルテガ『大衆の反逆』】 前回のお話 waka-rukana.com 実存主義の前の生の哲学 ハイデガーと生の哲学 ハイデガーは実存主義とか実存哲学とか呼ばれるのですが、どうもいきなりそうした哲学が現れてきたようでもないようです。というのもその前に少し似たような考え方の哲学があって、そうした流れの中にハイデガーもいるそうです。 【ハイデガー『存在と時間』】 存在と時間 作者:マルティン・ハイデガー 発売日: 2013/11/30 メディア: 単行 それはどのようなものかといいますと、生の哲学、と呼ばれるものだそうです。 私は数冊似たようなものを知らずに読んだのですが、確かになんとなくハイデガーや実存主義とかいうものと似てい

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  • 師匠と弟子の関係における、歴史的偉人たちの反目と反逆による独立した思想のエピソードなど - 日々是〆〆吟味

    歴史に残る師匠と弟子の微妙な関係 フッサールのお弟子さんハイデガー 【フッサール『ヨーロッパ諸学の危機と超越論的現象学』】 ハイデガーと実存哲学 【ハイデガー『存在と時間』】 師弟関係の軋み フロイトやユング 【フロイト『精神分析学入門』,ユング『変容の象徴』】 マルクスとマルクス主義やケインズとケインズ主義 【マルクス『資論』,ケインズ『雇用、利子、お金の一般理論』】 プラトンとアリストテレス 【プラトン『テアイテトス』,アリストテレス『心とは何か』】 アリストテレスとアレキサンダー大王 師匠と弟子の因果関係 前回のお話 waka-rukana.com 歴史に残る師匠と弟子の微妙な関係 フッサールのお弟子さんハイデガー フッサールの現象学は革命的な哲学でもありましたので、直接間接の影響の広さだけでなく、お弟子さんというものもたくさんいたようです。 【フッサール『ヨーロッパ諸学の危機と超

    師匠と弟子の関係における、歴史的偉人たちの反目と反逆による独立した思想のエピソードなど - 日々是〆〆吟味
  • 懐疑主義の意義を簡単にわかりやすく言うと、既成の価値観を疑い崩し新しい思想を生み出すことにある - 日々是〆〆吟味

    懐疑主義と新しい思想 ~価値観を疑うことによって崩し、生まれる新しいもの デカルト哲学と分解と数学化 【フッサール『ヨーロッパ諸学の危機と超越論的現象学』,デカルト『方法序説』】 懐疑主義者デカルト フッサールと懐疑主義 【フッサール『イデーン』,セクストス・エンペイリコス『ピュロン主義哲学の概要』】 懐疑主義の批判 既存の価値観を疑う懐疑主義者により起こる思想的革命 前回のお話 waka-rukana.com 懐疑主義と新しい思想 ~価値観を疑うことによって崩し、生まれる新しいもの デカルト哲学と分解と数学化 フッサールはヨーロッパ諸学における数学的世界に対抗するために体験を軸とした現象学を打ち立てましたが、振り返ってみますとそうした数学的世界のひとつのメルクマールはデカルトにあるようにも思えました。なにごとも分解して考えるデカルトの方法は人間の身体も分解して部分部分で捉えてしまいますし

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  • 機械論的自然観を生み出したデカルトと、自然と統一的な原理によってみなされるようになった人間観 - 日々是〆〆吟味

    人間と自然を統一した機械論的世界と数学化 自然と身体と機械論的世界 【デカルト『省察』『哲学原理』】 【ラ・メトリ『人間機械論』】 人間の数学化 分解的理解の克服としての現象学 【フッサール『ヨーロッパ諸学の危機と超越論的現象学』】 前回のお話 waka-rukana.com 人間と自然を統一した機械論的世界と数学化 自然と身体と機械論的世界 デカルトによる身体と精神の分離=心身二元論は同時に数字的世界の一種でもあります。というのも身体が機械論的に捉えられるということは、身体を数字に置き換えて捉えることも可能になってくるということでもあるからですね。 【デカルト『省察』『哲学原理』】 省察 (ちくま学芸文庫) 作者:ルネ デカルト 発売日: 2006/03/01 メディア: 文庫 哲学原理 (ちくま学芸文庫) 作者:ルネ デカルト 発売日: 2009/03/10 メディア: 文庫 自然世界

    機械論的自然観を生み出したデカルトと、自然と統一的な原理によってみなされるようになった人間観 - 日々是〆〆吟味
  • 心身二元論の問題を克服しようとしたデカルトの松果体と、当時の医学の水準という限界 - 日々是〆〆吟味

    デカルトの心身二元論と松果体 デカルトと心身二元論 【ダマシオ『デカルトの誤り』】 身体と精神をつなぐものとしての松果体 【デカルト『省察』『哲学原理』】 よくわからない松果体と当時の医学 【ハーヴェイ『動物の心臓ならびに血液の運動に関する解剖学的研究』】 前回のお話 waka-rukana.com デカルトの心身二元論と松果体 デカルトと心身二元論 デカルトの同時代には自然界というものがひとつのメカニズムによって動いているらしいということがわかってきた時代であり、それが自然界すべてを覆い尽くすものであれば人間の身体も同じように捉えられるはずであって、結果人体というものも機械論的に捉えられるようになって人間の精神と分離された形で理解されていくことになった、というわけで、後世非難されてしまいました。かわいそうなデカルト先生です。 【ダマシオ『デカルトの誤り』】 デカルトの誤り 情動、理性、人

    心身二元論の問題を克服しようとしたデカルトの松果体と、当時の医学の水準という限界 - 日々是〆〆吟味
  • 【まとめ】群衆の特徴や問題と歴史/社会的背景 ~集団による個人の喪失と埋没、メディアによる集団化と自我の代わり【48】 - 日々是〆〆吟味

    まとめ48 群衆の特徴や問題と歴史/社会的背景 ~集団による個人の喪失と埋没、メディアによる集団化と自我の代わり このまとめの要旨 書いたものの一覧 現在時間がなくリンク切れのままとなっております。申し訳ありません。 まとめ48 群衆の特徴や問題と歴史/社会的背景 ~集団による個人の喪失と埋没、メディアによる集団化と自我の代わり このまとめの要旨 群衆について書いたものをまとめています。他にも似たもののまとめもありますが、こちらはそれらも含めたより大きいまとめでもあります。 書いたものの一覧 www.waka-rukana.com 大衆と似たものとして群衆というものがあるけど、それを最初に分析したのがル・ボンという人で、これから群衆について書いていこうかと思います、ーというようなお話。 www.waka-rukana.com 大衆も群衆も人々の群れなんだけど、ただ集まるだけでは大衆にも群衆

    【まとめ】群衆の特徴や問題と歴史/社会的背景 ~集団による個人の喪失と埋没、メディアによる集団化と自我の代わり【48】 - 日々是〆〆吟味
  • オストロヴイチャノフ(露 1892-1969) 本【著作(翻訳)ブックリスト一覧/リンク(Amazon)】 - 日々是〆〆吟味

    オストロヴイチャノフ(Ostrovitianov, Konstantin) オストロヴイチャノフ(Ostrovitianov, Konstantin) オストロヴィチャノフ著作リンク一覧 オストロヴィチャノフ著作一覧 オストロヴィチャノフ著作リンク一覧 プロレタリア経済学 (「マルクス主義の旗の下に」文庫 ラピダス 共著, 入江武一 訳. 白揚社, 昭和5) マルクス主義地代論入門( 平館利雄 訳. 叢文閣, 昭和6) 「資論」解説 : マルクス主義経済学の教科書 上(ラピドウス共著, 橋弘毅 訳. 白揚社, 昭和8) 社会構成論(アー・ゲー・プリゴジン共著, 永住道雄 訳. 叢文閣, 昭和10) マルクス主義経済学教程 (ラピドス共著 橋弘毅 訳 白揚社, 1933-1938 第1 増補 生産・価値・貨幣 : 資の生産過程 第2 資・労賃・利潤 第3 信用・地代・恐慌 第4 独

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