国立公園などの登山道を走るトレイルラン(トレラン)が東京・奥多摩でも盛んになっている。 トレランの大会は地域の活性化などに役立つ一方で、一般の登山者からは衝突などへの心配や、自然・野生動物への悪影響を懸念する意見もある。 主催者や参加者が守るべきガイドライン(指針)が必要な時期に来ている。 ゼッケンをつけたランナーたちが、登山道を次々と駆け抜けていく。好天に恵まれた先月8日、1050人が参加した「第14回みたけ山トレイルラン」(御岳登山鉄道などの実行委員会主催)。秩父多摩甲斐国立公園の東の玄関口にあたる青梅市・御岳山(929メートル)を舞台に、約15キロのコースを制限時間2時間半で走るのがルールだ。「落ち葉が積もった登山道を走るのは心身をリフレッシュさせてくれる。最高の気分です」。第1回から参加している青梅市職員の青木保幸さん(54)はゴール後、額の汗をぬぐって言った。 参加者はリピーター