小売り大手のイオンは14日、100円ショップを展開するキャンドゥ(東証1部)の子会社化を目指して株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。キャンドゥも同日、TOBへの賛同を表明。イオンの商業施設への出店拡大などで相乗効果を狙う。 イオンは15日~11月24日に、キャンドゥ株を1株2700円で買い付ける。創業家で筆頭株主のキャンドゥ社長と親族が、19・68%分をTOBに応じてイオンに売却することで合意ずみといい、約160億円で計37・18%の取得を目指す。TOB後、創業家の資産管理会社を通じて13・82%分を取得する契約を結んでおり、過半の51%の株式取得を目指すという。キャンドゥの上場は維持する予定。 キャンドゥは1993年設立で、2020年11月期の売上高は730億円で業界3位。100円ショップは競争が激化しており、イオン傘下に入ることで出店機会の確保や物流効率化が見込めるほか、イ