新聞でアニメはどう語られてきたのか(後編) ――朝日新聞・小原篤記者が語る、アニメと公共性小原篤インタビュー 2019.09.16 アニメがメディアで取り上げられることが、珍しい事態ではなくなって久しい。それはテレビ番組や一般誌は言うまでもなく、よりアニメに縁遠いと思われてきた新聞においても同様だろう。 ではアニメは「新聞」というマスメディアにおいて、いつから、どのように語られてきたのか。90年代から朝日新聞紙上でアニメの記事を先導し、2007年より「小原篤のアニマゲ丼」という記名コラムを毎週連載中でもある朝日新聞の小原篤記者に、「アニメと新聞」というテーマでお話をうかがった。 聞き手:高瀬康司、土居伸彰、構成:高瀬康司、高橋克則 「アニマゲ丼」のチャレンジ ――「アニマゲDON」開始以降で、アニメをめぐるエポックメイキングな出来事というと何になりますか? 小原 2001年の『千と千尋の神
