現在、日本野鳥の会や各自治体がお願いしていることがある。それは「野鳥のヒナを拾わないで」ということ。地面に落ちて迷子になっているようなヒナを拾ってはいけないのだという。それは一体なぜなのだろうか。 野鳥の繁殖シーズン到来 春から夏にかけては野鳥たちの繁殖シーズン。この時期は、巣で育ったヒナたちが、飛ぶことを覚えて巣立ちをし始める頃だという。 地面に落ちていても迷子ではない 飛ぶことを覚え始めたヒナは、親のようにうまく飛べるようになるまでに地面に降りてしまうこともあるそうだ。 一見親から離れて迷子になっているように見えるが、親鳥がしっかり保護している状態。そのときに近くにいなくても、親鳥は鳴き声でヒナを探し出し、ちゃんと世話をするのだという。 人間が近くにいると親鳥が近づけない ヒナが心配で、親鳥が来るまでそばにいたくなってしまうが、親鳥は人がそばにいるとヒナに近づけない。なので、そっとヒナ