アニメビジネスの気になるニュースが年初から伝わってきた。TBSホールディングス(以下、TBS)の社長が新年挨拶でアニメ事業を3つの主要プロジェクトのひとつに挙げ、このなかでアニメ制作子会社Seven Arcsに25億円の人材・デジタル投資をすると発言したのだ。 Seven Arcsは最近では「ブルーピリオド」や「トニカクカワイイ」を制作する中堅のアニメ制作会社である。セブンアークスグループがTBSの完全子会社になったのは2017年12月、年間売上高は数億円だった。現在も番組制作は年数本ペースと規模はあまり変わりないから、年間売上高の数倍規模が投資されることになる。 昨今、テレビ局のアニメ事業進出がトレンドとなっている。アニメ事業部門の設立や拡張が相次ぐし、製作出資の強化も目立つ。映像視聴がテレビから配信に広がるなかで、生き残りを求めた多角化戦略の一環である。 このなかでアニメが注目されるの
![【数土直志の「月刊アニメビジネス」】アニメスタジオにTBSが25億円投資の理由](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/3bcb1f6f6a46464bb070de99c3459459ac2dfd06/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Feiga.k-img.com%2Fimages%2Fanime%2Fnews%2F115166%2Fphoto%2F4b0e6d092b462cee%2Fcredit.jpg)