プーチンに対する答えはウクライナへの支援だ：JBpress(日本ビジネスプレス)英国のデビッド・キャメロン首相は最近の首脳会議でEU残留の決意を固めたことで称賛を受けている。だが、フランスは、実入りのいいロシア政府との防衛関連契約をキャンセルするコストを心配している。 極めて重要な国はドイツだ。ドイツ政府の外交組織は制度的に慎重だ。経済的なつながりのほかに、地理的、歴史的な理由から、ドイツは他の欧州諸国よりも大きな利害を抱えている。ドイツは当初、プーチン氏が危機から抜け出す方法を前向きに協議するという希望を持っていた。 アンゲラ・メルケル首相が先日ドイツ連邦議会で行った厳しい内容のスピーチは、そうした幻想に終止符を打ったように見えた。 共産主義の旧東独出身のメルケル首相は、大多数の人よりも独裁主義的な考え方に通じているはずだ。メルケル首相のスピーチは、プーチン氏が西側との対立を、ロシア国内での自らの皇帝のような支配に不可欠なものと見なしているとの認識を示すものだった。
