昨年6月を基準として、韓国のガソリン価格は税金を除き1リットル当たり661ウォン(約68円)だった。ほぼ同時期、同じガソリン1リットルの価格が米国では629ウォン(約65円)、ドイツでは600ウォン(約62円)、日本では592ウォン(約61円)だった。ガソリン価格が高いのは韓国だけで、物価が高いといわれる日本が、むしろ他国よりも安かった。その理由は何なのか。 企画財政部は2日、「日本の石油産業自由化措置および示唆点」と題した資料を発表した。同資料では、韓国と日本のガソリン価格の差は「規制緩和」の差だと解釈されている。 日本のガソリン価格は、最初から他国よりも安かったわけではない。1991年のガソリン価格は、日本で1リットル当たり52セント(現在のレートで約54円、以下同)で、同時期の韓国(38セント=約40円)より37%高く、米国(20セント=約21円)やフランス(22セント=約23円