大津市のJR琵琶湖線で26日午後10時半ごろ、石山―瀬田間を走行中の播州赤穂発野洲行きの上り新快速電車の運転士が、線路脇で火花が出ているのを見つけて停止した。JR西日本の係員が付近を調べたところ、車両のパンタグラフと接する上り線の架線と、それを上から支える線が後方約300メートル付近でそれぞれ切れていたという。 新快速電車は全5カ所のパンタグラフが折れ曲がるなどし、窓ガラスの一部にひびが入ったり、屋根がへこんだりしていた。切れた線が絡まったり当たったりしたためとみられる。電車には約600人が乗っていたが、けが人はなかった。 この事故で、琵琶湖線は米原―山科間の上り線で27日午前7時すぎまで運転を見合わせるなどし、上下線で計47本が運休、計約6万2千人に影響した。