東京都国立市がJR国立駅南口に復元する赤い三角屋根の旧国立駅舎の両隣に、JR東日本が商業ビルの建設を計画していることが、同社などへの取材でわかった。 旧駅舎は11年前に惜しまれつつ解体され、市民の声を受けて、同様の建物の復元が決まっている。計画では、かつての開放的なイメージとは異なり、二つのビルに「三角屋根」が挟まれる見込みで、地元からは「景観が損なわれる」と困惑の声が上がっている。 1926年に建てられた旧駅舎は、2006年、JR中央線の高架化に伴って解体された。しかし、解体を惜しむ市民が多く、旧駅舎の部材を処分せずに保管していた市は、約10億円をかけ、20年をめどに旧駅舎と同じ三角屋根の建物を復元することを決めた。